のび太「なあ、皆カラスの色は白いぞ」
スネ夫「はいはい、真っ白でございます」
概要
ドラえもんプラス3巻及び、藤子・F・不二雄大全集1巻に収録。
天使の輪を模したアイテム。頭の上に浮かべて使い、その状態で何か言うと、紫色の霞が出て花びらが散り、言った言葉の内容に関係なくそれをありがたいお言葉に変えてしまう。
ストーリー
のび太はジャイアンとスネ夫に野球に誘われOKしたが、カバンを家まで届けることになってしまい、その後道中でスネツグやブルドックに代わりを頼むもどちらもダメだった。そして河川敷でしょんぼりしているとドラえもんが心配してやって来てくれたため、泣き付いて経緯を説明し、自分は誰の言うことも聞いてしまうのに自分の言うことは誰も聞いてくれないと言い出す。
果てにはいっそ、川へ身投げしようとまで言い出したのでドラえもんは慌てて引き留めるが、のび太が自分が泳げないことを思い出して止めることにしたため一安心する。そこで「アリガターヤ」を取り出しのび太に付けることにした。説明を聞いたのび太が試しにドラえもんにこのカバンを届けるよう言うと、ドラえもんは感動の涙を流しながら喜んでカバンを届けに行った。
これにどうもオーバーだと思うのび太だったが、帰るなり早々ママから叱られたので謝ったが、この言葉にママは感激し、のび太にもっと何か言って欲しいと付きまとって来た。そこで「たまには宿題でもやってみる?」と聞くとママは大喜びでそれをやり出すが、すぐに我に帰り出掛けようとするのび太を止めに来た。だがのび太の方も「やってくれると言うから頼んだのに」と言い返したので、ママは違和感を感じながらも宿題を続行することとなった。
これでアリガターヤの効き目が本当であると信じたのび太は外に跳び出して行くが、ドラえもんに取り上げられてしまったので、気を付けて使うことを説明し「頼れるのは君だけなんだ、いつも感謝してるんだよ」と褒めちぎったことで貸してもらえることになった。
その後ブルドックに追いかけられたのび太は助けを求めたが、これによりブルドックが感動したため、ちんちんの他、おまわりを勢いよくさせ疲れ果てさせた。更にその後「僕も入ってやるよ」偉そうな物言いでジャイアン達の野球に加わろうとし、最初は文句を言われそうになったがアリガターヤの効果で快く仲間に入れてくれた。そしてミスばかりしても、道具の効果で皆から怒られるどころか感謝されるばかりで、しまいにはのび太は野球を止め皆から崇め奉られていた。
そんなところにやって来たドラえもんはアリガターヤを取り返そうとしたが、やはり道具の効果で皆と同じようになってしまい、のび太を見送ることになってしまった。しかしその時、強風によってアリガターヤが吹き飛んでブルドックの頭についてしまったため、のび太はこの犬の鳴き声に感動して電柱に小便をすることになってしまい、しゃくに触りながらも心配して見に来たドラえもんはこの光景にびっくりしていた。