概要
『アンダー・ユア・ベッド』は、大石圭によるホラー小説。2001年にKADOKAWAから文庫本が刊行された。
30年以上他人から無視され続けてきた男が愛する女性のベッドの下を覗き見ることで、夫のDVに苦しむ愛する女性を救おうと試みるさまを描く。
大石が純文学作家からホラー作家へと移行する転機となった作品であり、読者が感情移入して応援したくなるようなストーカー像を描いた本作によって、ハンニバル・レクターのような「魅力的な犯罪者」を書こうと思うようになったという。
2019年に映画化。主演は高良健吾。2024年には韓国で映画化。
登場人物
- 三井直人(演:高良健吾)
観賞魚店店主。30年間名前で呼ばれたことがないが、10年前に唯一名前で呼んでくれた女性の後を追うようにして移り住み、店を開店させた。
- 佐々木(浜崎)千尋(演:西川可奈子)
かつて直人を名前で呼んでくれた女性。結婚をし1児を設けたが、夫から日常的にDVを受けている。
- 浜崎健太郎(演:安部賢一)
千尋の夫。妻の千尋に完璧な家事を求めるが故に、日常的にDVを繰り返している。