アンチフォーム
やみにとらわれたじぶんのすがた
キングダムハーツ2に登場する能力「ドライヴ」でソラが変身する形態の一つ。
コンセプトは「闇に囚われた自分の姿」。
ソラがKHIに登場したハートレスのアンチソラのような姿となり、キーブレードが使えなくなる代わりに獣のような激しい肉弾戦を主体としたバトルスタイルを取るようになる。
他のフォームとは異なりプレイヤーが任意で変身する事はできず、他のフォームに変身しようとすると突然この姿に変貌する事があるという隠し要素的なフォームでもある。
また、同じく隠しフォームであるファイナルフォームを習得するには、このフォームに何度か変身する必要がある。
同様に手数の多さで攻めるブレイブフォームを遥かに超える超多段コンボで攻める火力特化の性能である代わりに様々なデメリットが付くリスキーなフォームであり、熟練のKHプレイヤーの中にはこのフォームのみで強力な隠しボスを攻略する「アンチ縛り」なる縛りプレイを行う猛者もいる。(任意で変身できないのでは?と思うかもしれないが後述通り、これに確定で変身する方法自体は存在する)
「アンチカウント」というゲーム内には表示されない隠しステータスを高めていく必要がある。このアンチカウントはドライヴで変身していくと溜まっていき、これが一定値まで溜まるとアンチフォームに変身する確率が高くなる。
ただ変身を繰り返すだけではアンチフォームにはならず、「場にいるパーティーメンバー二人が生存している」「戦闘中」という条件も満たしている必要がある。
ちなみに、ファイナルフォームに変身した場合は必ずアンチフォームにはならず、アンチカウントも減少するという特徴がある。
FM版では新規追加されたキーブレード「めぐりあう二人」を装備していると戦闘中必ずアンチフォームに変身できるようになる(ただし無印版と同じくファイナルフォームに変身した場合を除く)。
※ちなみに、「めぐりあう二人」の固有アビリティは『ライト&ダーク』。
戦闘中に選択できるコマンドは「たたかう」のみで、キーブレードが手元から消え去り(変身する前に装備していたキーブレードの効果はちゃんと反映される)引っ掻きや蹴りといった獣のような戦い方をする他、闇の衝撃波を用いた強力な攻撃も使えるようになる。
攻撃の一発一発の威力はそこまで高くないものの、超高速で繰り出される怒涛の連続攻撃は敵の体力をあっという間に削り取ってしまう。
移動スピードも全フォーム中最速で、後述のアンチグライドと上手く組み合わせれば機動力にも優れる。
また、ソラが唯一ダーク属性の攻撃を扱えるフォームでもある。
もちろん、この強力過ぎるフォームにデメリットが存在しないはずもなく、以下のマイナス要素が出てくる。
・受けるダメージが1.5倍になる
・HPを回復できない(HPプライズも拾えない)
・「たたかう」以外のコマンドが一切使えない
・敵を倒しても経験値が獲得できない
・敵を全滅させる(もしくは敵が出現しなくなる)か、攻撃を当て続けてドライブゲージを0にするまで変身を解除できない
・変身した瞬間にドライヴゲージを全て消費する
変身時間は敵を攻撃したり(攻撃するほど減りが速くなるのは他のフォームと共通の仕様)ドライヴプライズを拾う事で減りが早くなり(今までのフォームの逆とも言える)、雑魚敵との戦闘で変身した場合はマップを切り替える事で変身を強制解除できる。
専用アクションは「アンチグライド」(ゲーム内で名称を確認する事はできない)。
ふわりと後方に少し退いた後、前方へ一気に滑るように飛んで行く。敵やギミックをロックオンしていた時は対象に向かって一気に接近する。
他のフォームと違ってグロウアビリティではないので、ソラ本人が習得する事はできない。
オブラートに包まずはっきり言うと``ゴミ性能``である。
通常エネミーやワールドボス相手ならともかく、存在しなかった世界でのボス戦やリミットカット、
裏ボスとの戦闘中にアンチフォームになろうものならリタマラ推奨レベル。
火力こそ高いとはいうが防御性能がオワコンであり、その火力もふつうにエクスプロージョンを当てるほうが強いのでこのフォームに頼るという場面が一切ない。
しかも上記の高難度ボス戦中でファイナルフォーム以外のフォームを使おうものなら
「突然に」「前触れもなく」「強制的に」
このフォームになるのでいきなり運ゲーを強いられるという始末。
これを防ぐためには「ファイナルフォーム以外を使わない」のが一番手っ取り早いが、
それ以外には「味方を最低1人でも戦闘不能にしておく」しかない。
なおキングダムハーツ3ではこれらの難点を大幅に反省したのか、上位互換のレイジフォームは
「任意解除可能」「ガード性能も高い」「ある程度の高火力を有したフィニッシュコマンド」
とぜひともキングダムハーツ2に逆輸入していただきたいレベルの性能に仕上がっている。