概要
ロックバンドマイ・ケミカル・ロマンスのボーカル、ジェラルド・ウェイ原作のシリーズ。一見するとよくある「スーパーヒーロー物」だが、ジェラルドの紡ぎ出す物語とガブリエル・バーのユニークなアートによって、独特の世界観となっている。
小学館集英社プロダクションから邦訳版が出版されている「組曲~黙示録~」と、続編の「Dallas」、「Hotel Oblivion」(未邦訳)がある。
2015年に映画化の企画が浮上したが立ち消えるが、Netflixでのドラマ化が決定。2019年2月にシーズン1全10話が配信され、2020年7月にシーズン2が配信される。
あらすじ
同時刻に妊娠していない43人の女性が突然出産するという怪現象が発生。「モノクル」ことレジナルド・ハーグリーヴズはそのうちの7人を引き取り、「世界を救うため」という謎のメッセージを残し、姿を消す。
そして10年後、パリのエッフェル塔が発狂するという異常事態が発生するが、そこへ7人の子供たちが現れる。
登場人物
№1/スペース・ボーイ
名前はルーサー。事故によって重傷を負い、「火星ゴリラ」のボディを移植された。レーザーガンが武器。
№2/クラーケン
名前はディエゴ。水中でも息が出来る、ナイフ投げの達人。スペース・ボーイによく突っかかる。
№3/ルーマー
名前はアリソン。言った事が現実化する能力の持ち主。本編が開始する少し前に夫のパトリックと離婚。娘:クレアの親権を持っていかれた。
ドラマ版ではアフリカ系に設定され、有名女優というセレブ。
№4/セアンス
名前はクラウス。念動力、テレパシー、死者との交信が得意。一時期精神病院に入ってた。ジェラルド曰くドイツ人の歌手/パフォーマーのクラウス・ノミとドイツ表現主義映画がモチーフのキャラ。
№5
10歳の頃にタイムトラベルし、世界が終末を迎えた未来へ行く。元の時代に戻れずそこで数十年過ごすが、何とか現代(本編開始ちょっと前)に帰還。未来ではじじいだったが、戻ってきたらショタの体になってた(ポゴ曰く「60歳の老人が10歳の体に閉じ込められた感じ」)。
№6/ホラー
名前はベン。腹から触手を出す。本編開始前にお亡くなりに。見た目は一番ヒーローっぽい。
ドラマ版ではアジア系に設定され、死後もクラウス=№4とコンタクトを取っている。
№7/ホワイト・バイオリン
名前はヴァ―ニャ。子供の頃はこれといった特殊能力は無く、バイオリンが得意だった(実は7人の中で一番ヤバかったために、人為的に能力を抑えられていた)。「フェアダムデン・オーケストラ」と言う組織から誘いを受け、一旦は断るも「自分に家族なんて無かった」と悟り、彼らの許へ。そして、世にも恐ろしい最終兵器になってしまう。
モノクル/サー・レジナルド・ハーグリーヴズ
天才発明家にして企業家のエイリアン。子供たちの父親だが、あまり親子の愛情はなかった。本編開始前に謎の死を遂げ、これをきっかけにアカデミーのメンバーが再会した。
ポゴ
人語を喋るチンパンジーで、アカデミーのメンター。この世界ではチンパンジーはハーグリーヴズの研究によって、大脳が人間と同じレベルまで引き上げられた為、人間同様の生活を送っている。
ルポ警部
昔からアカデミーのメンバーと面識がある刑事。チェーンスモーカー。
アブヒジャット
ハーグリーヴズのボディーガード兼召使い。