イシュザーク
いしゅざーく
イシュザークとは、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』に登場するサイバーマシン。
ユニオンセイバーのサイバーマシン。
元々は菅生修専用に開発されたが、引退を余儀なくされたため後任のカール・リヒター・フォン・ランドルが搭乗した。
改良され続け後継が多数出たが、デザインした河森正治は最初の007の時点でデザイン自体は完成しており、後のものは個性を削いでいったものと述べている。
ちなみにイシュザークは全てユニオンセイバーの自社製である。
(エンジン等は種類がある)
・イシュザーク007
元はナイト・シューマッハ用に開発されていたマシン。
しかし彼の引退に伴いランドルと共に2015年の第6戦でデビューした。
その成績は華々しくデビュー後にいきなりの2連勝を含めて実に5戦中4戦でフロントロー、さらに故障に見舞われた第9戦を除けば常に優勝争いに絡む活躍を見せた。
ちなみにこの機体にはエアブレーキ機構があるが後述の00-XⅡからは取り除かれた。
・イシュザーク008
2016年度からラリーが廃止されたため、完全にオンロード専用に開発し直されたマシンで、2016〜17年まで用いられた。
このマシンも戦闘力は極めて高く、デビューの2016年の第1戦と第2戦をいきなり勝利で飾っている。
2016年はランドルのスランプもあり優勝こそ逃したが、2017年までに入賞した10戦全て表彰台に絡んでいる。
・イシュザーク00-X1
エンジン提供の見返りにスゴウから得た6輪駆動と制御ノウハウとシュトロゼックから得たローリングコックピットと超電導リニアホイールにより新しくなったイシュザーク。
このモデルチェンジにはこの時からランドルがユニオンセイバーのチームオーナーになったためなのも関係がある。
駆動が前1輪・後2輪の6輪駆動となり、コックピットはアイコンの垂直尾翼と共にスイングする方式に変わった。
ちなみにこの時は超電導リニアホイールの採用が見送られイシュザーク008から多少改良された程度になっている。
デビューは2018年の最終戦の日本GP。
この時は謎の新人(笑)のプリンス・ローゼンクロイツが駆りプレクオリファイをあっさり通過し、決勝でリタイヤするまで表彰台争いに絡み続けた。
2019年はランドルがフル参戦し前半で2勝、シーズン12戦中表彰台7回と大健闘したが、この歳に円熟のときを迎えたジャッキー・グーデリアンのシュティールHG-165の後塵を拝する結果となった。
・イシュザーク00-X3
イシュザーク00-X1の駆動を燃料電池と超電導リニアホイールに改装したもの。
またボディが少しスリムになり、フォーミュラ型に近づいた。
2020年シーズンはアルザードには届かなかったが前年王者のシュティールHG-165とは互角以上に渡り合えるようになった。
しかしアルザード事件によりアオイが失格になった後のランキングでは実に前半だけで4勝していた(その内の1勝はアルザードがリタイヤした第3戦のフランスGP)。
・イシュザーク00-X3/Ⅱ
エンジンを自社製エンジンに戻したもの。
このためシュトロゼックの技術はローリングコックピットしか残らなくなった。
2020年の第11戦の日本GPでデビュー。
この時から2台体制となっておりランドルとまたも仮面のドライバー(笑)が走っていた。
後に仮面のドライバーはアオイを追われた新条直輝である事が明らかになり、2022年まで戦った。
デビュー戦では新条がアルザードを追い詰めた事でポテンシャルの高さを見せつけた。
結果は途中で中止となったが2人揃って1-2フィニッシュ。
だが見せ場はそれだけだった。
2021年シーズンは2人揃って風見ハヤトと争うも届かず。
2022年シーズンは実質νアスラーダと凰呀の2人舞台だったため絡むことすら出来なかった。
更にランドル機はトラブルにも泣かされた。
2023年シーズンも現役であり、ドライバーはランドルと新人女性ドライバーのセラ・ギャラガーが務めている。
総合的に見るならば「非常にポテンシャルは高いが、周りの環境に恵まれず活躍できていない悲運のマシン」と言った印象がある。