概要
カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:岡本信彦。
トルキエ将国を中心として大トルキエを形成する「四将国」の一つ・ブチャク将国2代将王(スルタン)ウズンの第45将子(ベイオウル)。
商才に優れる抜け目ない人物で、「武器商のイスマイル(スイラーフ・イスマイル)」と通称される。
「生まれた時から俺たちは、他の兄弟を出し抜いてでも己が玉座を手にすることしか考えていません。――あんたに張って正解でしたよ」
人物
プロフィール
生年月日 | トルキエ暦59年/帝国暦435年2月13日 |
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年齢 | 16歳(初登場時)→20歳 |
身長 | 168cm |
役職 | ブチャク将国第45将子→(即位)ブチャク将国将王→十九人の将軍/ブチャク州将王 |
CV | 岡本信彦 |
経歴
ブチャク将国2代将王ウズンの第45将子として生まれる。将子が生まれると商会の養子に入れて育てるブチャクの伝統に従い、生後間もなくジン商会の養子とされた。
商会で磨かれた類まれな商才と外交感覚を持つ彼は、父ウズンからの強い期待を受けていた。しかしウズンがバルトライン帝国に協力し反トルキエ派に就くと、トルキエ将国の庇護下にあってこそブチャク将国の権益を守れるとの考えを持つイスマイルは、バヤジットとの交渉を経て密かに親トルキエ派に与した。
トルキエ暦75年/帝国暦451年8月に起こった四将国内乱の末、父ウズンを躊躇なく討ち果たして3代将王として即位する。
トルキエ暦77年/帝国暦453年3月には、留守中にレレデリク率いるバルトライン帝国軍によってブチャク将国首都宝石の町(ムジュヘル)を奪われる。その後、四将国軍を率いる総指揮官として泉の谷(チェシメ・デレ)にてこれを迎撃。敗戦後金色の町(アルトゥン)へ撤退し、防衛戦に参加した。
ルメリアナ大戦終結後の四将国制度解体の後、「十九人の将軍(ヴェズイール)」の一人として将軍会議に参画している。
性格・信条
親トルキエ派に与した四将国王族の中で最も若年だが、最も感情に流されることなく、利益のみを追い求めて行動する。
大勢いる兄弟が次期将王の座を狙って相争うブチャク将王家に生まれたことから、利害関係に敏感で、情勢を察知し判断する能力に長ける。卓越した観察力と計算能力は実際の戦闘でも生かされ、四将王(バヤジット・オルハン・アイシェ・イスマイル)の中で最も指揮官としての資質を持つとバヤジットに評される。
商業は隊商の安全が確保されてこそ成立するとの考えを持ち、軍事力増強にも関心が高い。
兄サルマンの死の経緯から、一瞬の油断が自身の破滅につながることを理解しているが、将王に即位してからも商業に携わり続けているためブチャク将国首都・宝石の町(ムジュヘル)をしばしば離れることがあった。
エピソード
- 76人の兄弟姉妹があるが、先述の生い立ちのため、親族としての情は薄い。
- 外伝作品「将国のアルタイル嵬伝 嶌国のスバル」では、即位後のイスマイルが兄弟の粛清を行ったことが語られる。
- つわもの揃いで名高い南ルメリアナの傭兵集団「山の楽団(オルケスタ・デ・モンターニャ)」を自身の護衛として雇っている。
- アイシェ曰く「命令を出すのは上手そう」。
関わりのある人物
別名・表記ゆれ
イスマイル/イスマイール : イスラム世界で多く使われる男性名。ヘブライ語のイシュマエル(Ishmael)のアラビア語形に由来する。