イメルダ(ウルトラ兄弟物語)
いめるだ
かたおか徹治の漫画『ウルトラ兄弟物語』に登場するキャラクター。
初出は別冊コロコロコミック1982年7月号に掲載された「宇宙戦士(スペースコマンド)アンドロマルスの戦い」。
独裁者ソドム率いる悪の帝国「ソドム帝国」の構成員で、イメルダ隊という独自の部隊を所持している。
外見はビキニアーマーのような露出の多いきわどい衣装のヒューマノイドだが、特筆すべき点はウルトラ戦士やアンドロ超戦士と同じほどの身長の巨人であるという点。つまりは、40m近い体躯を有するのである。
かつてアンドロマルスとの戦いで兄を殺され、マルスを殺し兄の仇を討つためにいずれマルスがソドム帝国を打ち倒すために現れることを予見し、ソドム帝国に身を置く。
彼女本人はマルスを倒すことに執着しているため、帝国への忠誠心はない。
数年前、たった一人の家族であった兄がマルスとの一騎打ちの末に殺され、慟哭の叫びをあげながらマルスに復讐を誓う。
時は流れ現代、兄の敵討ちのためにソドム帝国に入り、帝国の陰謀でピンチに陥っている光の国に駆け付けたマルスを兵士とともに取り囲む。
帝王ソドムに自身がマルスを討つことを進言するも聞き入れられず、大ピンチに陥ったマルスを自身が倒すべく拘束から解放。
裏切り者として粛清しようとするソドム帝国兵士をマルスとともに獲物で切り結び、最終的には合流してきたウルトラ戦士たちの協力でソドムは倒される。
なぜ自分を助けたかと問うマルスに、今こそ兄の仇を討つと宣戦布告。刃を交える中、先の戦いですでにボロボロになっていたが互角に戦うマルスの腕に感嘆とする。
しかし、生きていたソドムがイメルダに向かって攻撃しようとしており、それを察知したマルスが剣を投げつけソドムにとどめを刺す。
憎んでいたマルスが、戦いの中でもなお敵である自分の事を気遣っていた事実に、既に満身創痍だったイメルダは力を落とし、倒れる。
そしてマルスから、兄とは正々堂々と戦っていたこと、敗北してもなお兄は誇りを胸に散ったことを告げられると、安どの表情を浮かべながら意識を失う。
その後はマルスによって光の国の銀十字軍に運ばれ、そこで療養することとなった。
あまりウルトラらしからぬ外見のキャラ(これならともかく)であるが、実は読者の姉が送ってきたファンレターを元に登場したキャラクターである。