イラストリアス級(アズールレーン)
ろいやるせいきくうぼしまい
ゲーム『アズールレーン』に登場するKAN-SEN(キャラクター)のグループタグ。
ロイヤル所属の正規空母のグループである。
なお、史実では改設計が施された「インプラカブル」以降を「インプラカブル級」として別級とすることもあるが、本記事ではイラストリアス級に含め、合わせて紹介することとする。
全6隻中、6番艦「インディファティガブル」を除く計5隻が実装済み。
また、バージョン違いが計3人(幼女化2人、μ兵装1人)存在する。
服装・性格は姉妹それぞれに個性的だが、一方で(幼女化除けば)姉妹揃ってご立派な物をお持ちであるという共通点も。ちなみにこれは史実再現だったりする(後述)。
難点はやはり入手難易度。空母カテゴリの特性もあるが、リトル組以外の全員がSSR以上、常設されているのはバージョン違いを除けばイラストリアス・ヴィクトリアス・フォーミダブルの3人のみ。常設建造に追加されていない組は、復刻及び追加されるまで気長に待ちながらキューブを貯めることをオススメしたい。
またステータスの伸びが遅めで、真価を発揮するには装備強化がほぼ必須であり、育成は結構な手間がかかる大器晩成型。
「私達の凱旋の行き先は光満ち溢れる場所ですわ」
1番艦。平和を愛する優しくてお茶目なお姉ちゃん。
前衛艦へのシールド付与と無二の制空力で艦隊を守る。
「私を褒めるには言葉はいらないわ! 心を動かすのはいつも言葉じゃなくて行動だもの!」
2番艦。気高くワガママな勝利の女神。
戦艦相手にとことん強い火力偏重型。
「敵に情けをかけないのが、ロイヤルレディの作法ですわ!」
3番艦。一見優雅なお嬢様だがちょいちょい素が...おや、誰か来たようだ。
気迫で敵を足止めして一撃で吹っ飛ばす豪快な御仁。
「ほんのちょっぴりだけ本気出そうかしら...」
4番艦。無気力だがやるときはやるタイプ。
味方支援をしながら防空も火力担当もこなせる隠れたツワモノ。
「本日も指揮官に祝福があらんことを...誰からの祝福なのかって? さあ、誰なのかしら?」
5番艦(インプラカブル級1番艦)。指揮官を甘やかしたいシスター(ただし凄まじいメシマズ)。
敵艦完全停止にロイヤル艦支援、可変スロットとやりたいこと全部盛りのハイスペ。
「平和をジャマする悪い子はメッ!ですわ」
幼女化イラストリアス。
本人と違って、愛と平和のためなら敵をボコボコにするのもいとわないおっかない性格。
「ヘぇー飛行機はこういう使い方もあるんですか?」
幼女化フォーミダブル(ベルちゃん友情出演)。
一人前のレディになるにはまだまだ鍛錬が必要なようだ。
「歌の力で、この海に愛と平和と光を――」
μ兵装装備のイラストリアス。
速力デバフと軽装甲特効の追加攻撃で、制空力はそのままよりアグレッシブに。
モチーフになったのは、イギリス海軍のイラストリアス級航空母艦。世界初の「装甲空母」として知られ、イギリスの第二次世界大戦での主力空母となった。
基本設計は「アーク・ロイヤル」をベースとしつつ、第二次ロンドン海軍軍縮条約の基準排水量に収めるためダウンサイジングがなされた。その結果、同時代の他国空母と比べてもかなり小柄な艦になっている。
艦名 | 基準排水量 | 満載排水量 | 全長 | 飛行甲板長 |
---|---|---|---|---|
イラストリアス(英) | 23,207t | 28,919t | 227m | 229.6m |
エセックス(米) | 27,100t | 34,500t | 265.2m | 262.7m |
翔鶴(日) | 25,675t | 32,105t | 257.5m | 242.3m |
一方で、攻撃を受けた際に艦載機を守りつつ発着艦能力を維持することが求められた結果、イラストリアス級には約5,000トン、基準排水量の20%近くという重装甲がおごられ、1,000ポンド航空爆弾の爆撃に耐えられる飛行甲板と巡洋艦並みの防御力を誇ることとなった。事実、
- ドイツ軍の空襲で直撃6発食らっても機関が生きていたのでしれっと生還した(イラストリアス)
- 爆撃を受けたが装甲で弾き返して事なきを得た(ヴィクトリアス)
- 特攻機に突っ込まれても6時間後には甲板を修理して戦線復帰した(フォーミダブル)
- 爆撃2発を受けたが28ノット(=ほぼ全速力)で離脱できた(インドミタブル)
...と、この重装甲が生きた事例は数多く、結果として戦没艦ゼロで第二次世界大戦を戦い抜いている。
しかし、重装甲化に伴うトップヘビーを避けるため、格納庫自体を1段にして小さくせざるを得ず、搭載機数が大幅に制限されることになった。アーク・ロイヤルでは60機載っていたところ、初期のイラストリアス級ではたった36機しか載らなかったのである。
これに関しては、軍縮条約が破棄されたため排水量を増やして格納庫も大型化し、また翼が畳めるアメリカ製の艦載機を導入することで補った、しかし今度は天井の高さが足りずにこのアメリカ機が載らなかったりと、搭載機には最後まで悩まされた。
なお、同じく「装甲空母」として知られる日本の「大鳳」とは少し形式が違う。
イラストリアス級は、前部エレベータと後部エレベータの間に配置された格納庫を装甲でガチガチに固め、その天板を飛行甲板の一部にする、というもので、エレベータまでは装甲化されていない。一方の大鳳は格納庫は普通で、エレベータ含む飛行甲板を装甲で覆う形式だった。