CV:菱川花菜
概要
盾の勇者の成り上がり
犬系の亜人。
赤子の時に両親が盗賊に殺され、親の顔も知らないまま竜帝のガエリオンに育てられたが、親ガエリオンは剣の勇者・天木錬に討伐されて亡くなり、一人ぼっちになった所で奴隷狩りに遭う。最終的に奴隷商で売られていた所を盾の勇者・岩谷尚文に買われる。
そのため錬のことを嫌っているが、錬が自分や自身の罪の事でネガティブな考えをすると喝を入れたりしている。次第に保護者面されるのは嫌がるもののわだかまりがなくなり、名前で呼ぶようになっている。
魔物が好きで子ガエリオン(オス)を父親のように育てるのが目標。魔物の言葉も理解する事ができる。
子ガエリオンの中に親ガエリオンの人格がある事は、親ガエリオンの自立させる方針のため知らされていない。ドラゴンに育てられたためか若干ドラゴン贔屓。
思考も魔物寄りで魔物は戦って強くさせるのが一番と考えており、ラトとは意見がぶつかるも、強くさせる方法を共に模索する同士関係であり研究の手伝いをしている。
しかし学が足りないため、ラトに遊ばれていることが多い。
尚文の奴隷になって程なく、村の皆で狩りで見つけた魔物の巣から卵を拝借し、尚文に内緒でキャタピランド等の魔物を飼育していた。
その事が尚文にばれた際、キャタピランドを庇おうとした言動から、尚文が本名を知らなかったこともあり、「谷子」という渾名を名付けられ、以降はそう呼ばれるようになった。
村の魔物の多くがラフ種になった際は若干嘆いていた。竜帝のガエリオンに加護を受けており、龍脈法が使える。また、ガエリオンに乗って戦闘を行ったりもする。
タクトから七星武器を解放した後、ラトと擦り付け合いの末、鞭の勇者となったが、本人は嫌がっている。
書籍版での変更点
書籍版では本人が「谷子」呼ばわりを嫌がり、ラフタリアと錬のフォローもあって尚文に本名を名乗ったため、彼からはちゃんと名前で呼んでもらえている。(なおweb版とは異なり錬がすでに仲間になっていて上記のキャタピランドの場面に出くわした彼からも「なんかのアニメで見た」と呟かれた。また過去の盾の勇者・城野守もウィンディアの仇名の由来に触れた際に心当たりのある反応を見せた)
ラトに対してはweb版では「ババア」と口悪く読んでいたが、「あの女」、「あの人」と若干柔らかくなっている。錬の事は「剣の勇者」と呼んでいたが、20巻から名前で呼ぶようになるなどweb版と比べて仲が少し好転している。
セインの宿敵勢力によって鞭を拘束されていたため、タクトから武器を解放した後も勇者に選ばれなかった。しかし鞭を取り返した後もなぜか(候補者だったラトも)web版のように勇者に選ばれていない。
漫画版並びにアニメ版三期では(半ばモブのような扱いながらも書籍版12巻に先んじる形で)書籍版10巻での奴隷購入の時点で登場しており、村で生活している姿が描かれている。
(真)槍の勇者のやり直し
メルロマルク編から登場。
槍の勇者・北村元康からはラトと共にフィーロの診察に関わっていた事に加え、ドラゴンに育てられていた経緯から亜人ではなくドラゴンかその眷属と見做されている節もあることから、助手と呼ばれ、女=豚扱いを受けておらず、人間形態でも会話が通じる。
ただ、ドラゴン贔屓なこともあり、ドラゴン嫌いの元康やフィロリアル達とはそりが合わない。
メルロマルク編では横暴な冒険者に奴隷商に襲われているところを尚文・元康一行に救われ、そのまま仲間になる。
父の遺した負の遺産であるドラゴンゾンビで周りに迷惑をかけないようにと、そのきっかけを作った東の村の救援に駆けつける。
当初は親ガエリオンを殺した錬は恨んでこそいないが、関わろうとも思っていなかった。
しかしカルミラ島でのパーティー交換で錬と組み彼の身勝手な振る舞いに我慢していた怒りと不満が爆発して錬をタコ殴りにしてしまい(それはさっきまで戦っていた敵が恐れをなして逃げ出し、メスのガエリオンの制止を振り切るほど)、後に錬と樹が元康達と対立する一因となる。
その結果四獣による世界崩壊を招いてしまい、自分の行動が原因で引き起こされた惨事を目の当たりにし泣きながら後悔した。
フォーブレイ編では錬が最初から仲間になっており親ガエリオンを殺されないが、かなりのお父さんっ子で旅立ちを嫌がったが父の元に帰る手段を提示されて仲間になる。
この周回での錬との仲は普通。
またもしも鞭の勇者になれたらという話題で「父親に勝って調教したい」というSM願望を曝け出し尚文とガエリオンからドン引きされた。
ゼルトブル後編ではメスのガエリオンの計らいで親ガエリオン共々安全な場所へ移住させられたため未登場。
元康帰還後の後日談では槍の聖武器を通して現れ、本来なら最初の世界では出会えなかったメスのガエリオンと初対面した。
真・やり直しではシルドフリーデン編から登場。
錬が親ガエリオンを殺していないため彼との関係がなくなり、奴隷に身を落とす事はなくなったが、ある事情でドラゴンを欲していた尚文・元康一行に子ガエリオンの卵をあっさり引き渡した親ガエリオンを「命惜しさに娘の卵を差し出した誇りのないドラゴン」と軽蔑してしまう。
また尚文・元康を上述の経緯から「卵泥棒」と称して目の敵にし、奪われた妹を取り返すために魔物の兄弟達を連れ魔物退治や修行に明け暮れて縄張りを大きくしていた。
成長したメスのガエリオンが帰郷した際に強引に付いていき、メスのガエリオンに諭されて尚文・元康一行の仲間になった。
最終的に親ガエリオンと和解できた模様。