概要
ウィーン会議は、フランス革命とナポレオン戦争終結後のヨーロッパの秩序再建と領土分割を目的として、1814年9月1日から開催された。
1792年より以前の状態に戻す正統主義を原則としたが、各国の利害が衝突して数ヶ月を経ても遅々として進捗せず、「会議は踊る、されど進まず」と評された。
1815年3月にナポレオンがエルバ島を脱出したとの報が入ると、危機感を抱いた各国の間で妥協が成立し、1815年6月9日にウィーン議定書が締結された。
このウィーン議定書により出現したヨーロッパにおける国際秩序を「ウィーン体制」という。
ちなみに、「踊る―」とは開催期間においてほぼ毎日行われた社交や慰労目的の舞踏会を指し、転じて「宴会は楽しかったけど、会議はクソッタレだった」という趣旨の辛辣な皮肉を意味する。
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