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概要
ウォーケンとはインディアンの部族であるスクースム族の末裔であり、分子を振動させることができる超能力者である。
霞の目博士からは「地上最強の超能力者」と評されている。
現在は滅びたスクースム族の最後の生き残りであり、真の戦士と認めた相手との決闘では、戦う相手への「尊敬」「礼儀」「死」の意味が込められた、戦士の決闘の血化粧を己の身体に刻み付ける。
闘いこそがすべてであり、殺りくを生きがいとしている。
超能力
彼の超能力は『分子を振動させる』というものであり、電子レンジと同様のことが可能。
手に持ったコーヒーをグツグツと煮たたせる他、空気を始めとした『接触したもの』全てを振動させ、機械だろうと石ころだろうと塵に帰すことができる。
接近してくるものも、瞬時に塵に変えてしまう。そのため、飛び道具も意味を成さない。
技
その超能力を利用した、数々の技がある。
- 分子空動波
強い振動を指先に集め、球状にした後にそれを放つ技。
当たれば、即座に沸騰し破壊されてしまう。数センチの厚さを持つ鋼鉄の隔壁ですら、簡単に煮立って熔解してしまい、大穴を開けてしまった。
- 分子地動波
足元から振動を発生させ、床や壁を沸騰させ目標を捕まえてしまう技。
床などを伝って相手にそのまま当てれば、一撃必殺である。劇中ではバオーが触れた壁に放ち、バオーの腕そのものを壁に埋め込んで動きを封じてしまった。
超能力制御ヘッドホン
ウォーケンのとてつもない超能力を制御するためのもの。これがないとウォーケン自身でも制御することが不可能となり、その能力を暴走(スタンピード)させてしまう。
活躍
初登場はスミレを誘拐してきたドルド中佐に、霞の目博士が紹介する形で登場。
次の登場シーンでは、ドレスに捕まり実験を受けているスミレが目撃している。
「熱いコーヒーはないのか」と、カップに入ったコーヒーを煮立たせる様子を見たスミレは、同じ超能力として危機を抱いていた。
その後、独断でバオーの狙撃を試み、失敗したドルド中佐の処刑を実行。自身の超能力を用いて、彼を塵にしてしまった。
ドレスに突入し、地下へと侵入したバオーと相対した際。バオーに対して『戦う相手としての敬意』を表し、「(バオーには)決して恨みも怒りも有していない」と言葉にしている。
その後、戦いの血化粧を自身に施す。これは今までの彼には無い行動であったらしく、霞の目も「ウォーケンはバオーを、真の戦士として認めたのか」と推測している。
その直後に、戦闘開始。「殺らいでか!」と、穏やかだった顔立ちを鬼の形相に変えて襲い掛かる。
振動波を駆使して、溶けた壁にバオーの腕を埋め込んで動きを封じ、追い詰めた後、
バオーの持つ『能力』や、自身の持つ『超能力』に関し、
「ある種の事柄は、死ぬ事より恐ろしい」
「自分も、お前(バオー)も、化物だ」と言い放つ。
苦しまずに止めを差さんと接近するが、片腕を切断して逃れたバオーからブレイクダーク・サンダーを放たれ形勢逆転。その頭部に、セイバーオフしたリスキニハーデン・セイバーを受けて敗北。
……してしまったかにみえたが、死んではいなかった。バオー=育郎はスミレの救出を優先していたため、止めを差さずに放置していたのだ。
ヘッドホンを失い、暴走したウォーケンは、歯止めの利かなくなった振動波を放ちつつ、バオーを追い詰めていく。
声優
屋良有作(OVA版)
余談
OVAでは、ドルド抹殺部隊の隊員の一人として登場。その立場も、ドルドの部下に変更されている。
また、原作よりもやや軽い性格にされており、コーヒー片手に軽口を叩いていた。
これらに加え『手にしたコーヒーに映像を映し出す』という、原作にはない独自の超能力を有しており、育朗とスミレが潜伏する廃ビルを見つけ出す描写がある。
また、ヘッドホンがバンダナに変更された。
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