概要
ルルンとばいきんまんが力を合わせて完成させた、すいとるゾウを倒すための巨大な木製のメカ。(公式サイトより)
映画ばいきんまんとえほんのルルンに登場した事実上の主役ロボット。
外見は文字通り「木造のだだんだん」としか形容できない機体である。
(ご丁寧に特徴的なアンテナまで再現している)
2024年現在、出番の最初から最後までアンパンマンと一度も敵対することのなかった数少ないバイキンメカの一体でもある。
操縦席
- 操縦席へは下から梯子で昇る方式になっている。
- 操縦席は2人乗りで数本のレバーや上からの縄式引きレバーで起動させていた
- 起動時には床から表示盤がせり出す。ここには3本の主ゼンマイの稼働状態が⭕か✕かで表示されている。
- なお、✕が一本でも表示されている場合は起動しないがばいきんまんは表示盤をぶっ叩いて表示を変えるという力業で無理やり動かしていた……大丈夫バイキンメカにはよくあること。
能力
- 鎖でつながった腕を飛ばし、地形に掴まってターザンの要領で滑空する。相手めがけて射出することで動きを封じる「チェーンナックル」も使用可能。
- 手を高速回転させることで威力を高める「スクリューパンチ」。
- 前述の滑空能力以外に背中に収納されたプロペラ式のバレルジェットで空を飛ぶこともできる。
以上のように機動力は普段のだだんだんと比べても高い。
半面、火力や防御力は(スクリューパンチがあっても)どうしても不安が残る。
何より腕が破壊されれば戦闘力の大半を失ってしまうという欠点がある。
流石のばいきんまんもこの制作条件で火器やビームを搭載するのは難しかったようだ。
そんな当機にはただでさえ高い機動力を更に増強する、切り札というべき機能が備わっている。
活躍
絵本の世界にあった木と城内のわずかな鉄で、ばいきんまんとルルンが失敗しながらも、何日もかけて完成させた。
(なお、本作の舞台はファンタジー寄りの異世界であり、メカどころか満足な道具すらなかったのだがばいきんまんはなんと自力で鍛工炉を制作し、溶かした鉄で工具そのものを自作することでこの問題をクリアしている)
上述したように機動力には優れているのだが、やはり木製ということもあってか火力は低めですいとるゾウの顔面にだだんだんパンチをお見舞いするも、「効かないゾウ〜!」と言われてしまう。
それでもただ一方的に押されていたわけではなく、一進一退の攻防を繰り広げ、ついには牙を破壊するところまで追いつめる。
しかし一撃が重い攻撃を避けそこなった事で機体は限界を迎え転倒。更に追い打ちの踏み潰しで体が大破し、首だけになってしまう。
コクピットに迫るすいとるゾウを前に、最後にばいきんまんがルルンに取った行動は……。
以下、ばいきんまんファンが熱くなったネタバレを含む。
その後はなんと壊された頭部がウッドもぐりんに変形して再出撃!
聖なる樹の巨人は再び大敵に立ち向かう。
・ウッドもぐりん
- 変形時樽式の表示盤の表面が回転式でドリルと爪形シャベルが表示されているものへと変更。
- お馴染みのドリルで地中内へ潜り、落とし穴ですいとるゾウを足止めさせる。
- 両サイドからウッドだだんだんと同じプロペラ式のバレルジェットで飛行させ、すいとるゾウに近づき顔にヒビを入れたが、押し潰されて粉々に大破されてしまう。
しつこいと思うが、さらにばいきんまんファンが熱くなったネタバレを含む。
しかし終盤、ばいきんまんがウッドもぐりんの残骸からもくせいバイキンUFOを作成!
神樹の戦士は三度、すいとるゾウの前に立ちふさがることとなる。
・もくせいバイキンUFO
木製のシールドでコゾウに変えてしまう光線を防ぎながら飛行し、目にお土産のダイナマイトを食らわせ視界を塞いだが、緊急で作ったため、すぐ爆発四散した。
破壊されたウッドだだんだんの頭部がウッドもぐりんとなり、さらにその残骸がもくせいバイキンUFOとなる。この一連の流れはまさに今作のテーマ「おれさまは何度やられても立ち上がるんだ!」という台詞に代表されるばいきんまんの強さ(見方を変えれば恐ろしさ)を象徴していると言えよう。
余談
絵本版「アンパンマンとだだんだん」ではまさに今回のウッドもぐりんと同じ攻撃方法でアンパンマン達が初登場のだだんだんを撃退している。
関連タグ
ネオ・ジオング:巨大ロボットの頭部が単独で別の戦闘ロボットとして機能する繋がり。なお、こちらも両腕に有線式の武器を搭載している。