ウミウ
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うみう
カツオドリ目ウ科ウ属に分類される鳥類。
ロシア南東部、韓国、朝鮮民主主義人民共和国、中国東部、日本に分布。
鵜の仲間で日本では、九州以北の海岸で局地に繁殖し、繁殖地付近では留鳥として周年生息し、それ以外の海岸には越冬のため冬鳥として飛来し、南西諸島までの記録があり、鵜飼に用いられる。ちなみに中国では、カワウが用いられる。(これは本種がカワウより大きい上に、中国では本種よりカワウが多いから。)
日本では、1934年に山口県の壁島が「壁島ウ渡来地」、1945年に福島県の照島が「照島ウ渡来地」として越冬地が、1972年に新潟県の粟島が「粟島のオオミズナギドリおよびウミウ繁殖地」として繁殖地が国の天然記念物に指定された。
全長84-92cm。翼開長133-152cm。体重2-3kg。
嘴基部周辺には羽毛が無く、白と黄色の皮膚が露出している。黄色の部分は三角状に尖っている。嘴の色彩は黒みを帯びた黄色。
夏場は頭部と大腿部に白い羽毛が生え、腰に白い斑紋が入る。
幼鳥は全身が黒褐色の羽毛で覆われ、下面が白い羽毛で覆われる個体もいる。
生息地は岩礁海岸。
動物食で、主に魚類を食べる。
繁殖形態は卵生。小規模なコロニーを形成する。海岸にある断崖の隙間に枯草や海藻を組み合わせた皿状の巣を作り、5-7月に1回に4個から5個の卵を産む。雄と雌で交代して抱卵し、抱卵期間は約4週間。雛は孵化して47から60日で巣立つ。
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