鳥綱チドリ目・ウミスズメ科・ウミガラス属に分類される海鳥の一種。
概要
体長40cm、体重1160gで背中が暗褐色で、腹は白い。
北半球の寒冷な海域に広く分布し、カナダ西海岸から日本沿岸にかけて分布する亜種inornataはウミスズメ科の中で最大である。
水中を飛ぶように泳ぐ「水中飛翔」 をする。イカ、シシャモ、イカナゴ、カジカ、ギンポなどを捕食する。
脚は体の後端にあって歩行は苦手である。海上で生活し、繁殖期以外は陸上にあがることはない。捕食者が近づけない無人島や崖の中腹、崖の上にコロニーを形成して集団営巣する。巣は作らず、岩や土の上に直接卵を産み均抱・育雛する。卵は一端が尖っていて転がってもその場で円を描き、崖から落ち難い。餌を半分のどに入れた状態で巣へ戻り、雛に給餌する。
鳴き声からオロロン鳥とも呼ばれる。
かつては天売島に4万羽以上のウミガラスがいたが、現在は極近い将来に絶滅の危険性が極めて高い、絶滅危惧1A類となっている。
主な種類
- ウミガラス(メイン画像)
- ハシブトウミガラス