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概要

スラヴ民族の伝承に伝わる死神、あるいは最も吸血鬼に近い存在とされる病魔


洗礼を受けずに死んだ赤ん坊霊魂が、死後6か月後に受肉した存在と言われており、埋葬された9日に墓から這い出してくるとされ、一説にはその姿は黒い毛玉の様な姿をしているといわれている。


ウーストレルは地上に留まっていられる程に強力になっていくという厄介な性質を持っており、10日経つとに取り憑いて鳩尾から血を吸って殺してしまうとされるほか、眠っている人間の首筋から血を吸う場合もあるという。


変幻自在でや人間の若者に化ける事もあり、正体を隠して人間の女性と結婚して子供を儲ける事もあるとされ、生まれた子供は一見すると普通の子供だが、実は吸血鬼であるといわれている。


このように恐ろしい吸血鬼だが弱点も存在しており、ウーストレルやその間に生まれた子供は土曜日には一切の活動が出来なくなるといわれており、これを発見したり退治できるものはスボートニックと呼ばれる土曜日に生まれた人物だけだといわれている。


同類の病魔

スラヴにはウーストレル以外にも数多くの病魔が伝えられている。以下は「スラヴ吸血鬼伝説考(著:栗原成郎)」に記載されてる病魔である。

  • ナーヴャツィ

ブルガリアに伝わる病魔。ウーストレル同様洗礼を受けずに死んだ子供の悪霊で、こちらは夜鳥に姿を変えて襲来する。


  • ナーブリャク

ナーヴャツィの同類。「ナーヴヴ、ナーヴヴ」という鳴き声で人々を恐怖に陥れるのが特徴。この病魔とナーヴャツィもスボートニックには弱いと伝えられてる。


  • ナーヴィ

海のかなたの冥界に住むデーモン。三人組の女性の病魔(三人組の内二人はアルメニアの女性で残る一人はブルガルアの女性)で産婦たちの影を集め死に至らしめる。東部ブルガリアではエルメンキという名で呼ばれてる。


  • ネクルシュテンツィネヴィディンチチネヴィドミチ

子供の頭を持った大きな鳥の姿をし、母親に危害を加えたり乳を出す家畜から乳を奪う病魔。セルビアでは「洗礼を受けなかった者」の意味を持つネクルシュテンツィと呼ばれ、クロアチアでは「目に見えぬ者」という意味のネヴィディンチチかネヴィドミチと呼ばれてる。


  • ドレカヴァツ

ボスニア・ヘルツェゴビナで恐れられてる雄山羊の姿をした怪物。墓地や民家の近くを徘徊し「叫び声をあげる者」という意味の名前の通り死の予告となりうる叫び声をあげる。


  • カラコンジョー

ブルガルアにおいてクリスマスから顕現日にかけて出現し、吸血鬼や人狼に似た夜のデーモン。


  • カラコンジョル

マケドニアにおけるカラコンジョーと同類の病魔、または夢魔。


  • カルカンジョルククージィ

アルバニアに現れる吸血鬼と病魔の二重の特徴を持つ化け物。ある地域では一月に地上に徘徊する肢体の姿をし一息で人を殺せる吸血鬼であると伝えられ、またある地方ではペストやコレラなどを国にもたらす病魔と伝えられてる。


余談

4期鬼太郎にも登場している。


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西洋妖怪 吸血鬼

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