「人はなぜ、争うことでしか自分の存在を証明できないのか」
「人がこの世の理を理解した時、その場には一体何があるのか」
「俺は、世界の観測者希望のただの旅人さ」
概要
パトパトチャンネルの登場人物で四季の巫女篇天界篇、専属神篇第2.8幕~精霊王~に登場。
自らを「観測者希望の旅人」と名乗り、「世界の理を理解する」、「世界の真実を知る」ことを目的に長い年月旅をしている常に穏やかで不思議な雰囲気を纏った謎多き男。
人物
常に物事を客観的に捉える冷静沈着な落ち着いた人物。
結果ではなく事実にしか興味なく、徹底的に中立の立場を貫いている。本人も「悪信教や精霊にも、ましてや若き神にも肩を持たない」と発言している。
性格
恐らくは合理的な性格でその場の感情を優先して行動しようとしないのが彼の発言から推測できる。実際、九騎神使のテラ・ノーミードが同族の死に涙を流していた時、情報収集が終わり次第、すぐさま次の場所を観測しに行こうとするなど冷たい対応をしている。その際、月花から「相手の気持ちを考えなさいよ」と咎められるが「気持ちを優先したらこの状況は救えるのか」と理性的ながらも冷たく返している。
同じく九騎神使であるアイレ・シルフィードにも「敵討なら好きにしろ、返り討ちにあうのが必然だと思うがな」と冷たく返している。
容姿
赤い髪に赤い瞳を持ち、主人公である四季パトと似通った姿をしている。
能力
悪魔信仰教団の伯爵や侯爵を軽く退けるほどその実力は底知れず、情報収集にも長けている。また、フォティア・サラマンダーが精霊だと言うことに一瞬で気付いたり、相手の勢いをそのまま利用し、回転量に変え、無抵抗になったところで急所に打ち込み、気絶させるなど、月花曰く非常に効率が良いらしいが「わかっていてもできない」と溢している。そして、上記の通り情報収集に長け、空間で起きた出来事を全て知ることができるなど情報収集能力がずば抜けている。
戦闘能力
前述した通り悪魔信仰教団の伯爵や隊長クラスである侯爵の司教を圧倒するほどその実力は圧倒的で実力は最低でも隊長クラスである。また第24司教カルオス・ベニトルキからは「規格外な力」、「悪信教の司教でも最も格上の君主や王クラス」と言わしめた。そして観測して得た情報から誰が悪信教の司教なのか看破するほど知略にも優れている。
完全支配
「そうだな、名前を付けるなら「完全支配」と言うべきか」
詳細な力は今のところ不明。エスカ曰く名前や技はカルオス戦で思いついたものを名付けたものであり、本当の能力名は不明。前述した情報収集の能力もこの能力の応用や派生だと思われる。
技・スペル
- 完全削除(ペルフェクシオン・エリミナル)
相手の能力や攻撃を削除する力。カルオスのプラズマの槍も削除し、絶対的な防御力を誇る。今のところどの程度の攻撃まで防げるのかは不明。
- 完全なる腕(ペルフェクシオン・ブラッソ)
巨大な腕を出現させる技。大きさは調整可能らしくエスカは「久しぶりに出したからどうも加減が難しい」と溢している。
- 完全勝利(ペルフェクシオン・ビクトリア)
攻撃なのかも不明。ただ発動した際はカルオスに勝利していた。ただエスカ自体、「カルオスを殺すことが目的ではない」ことと「カルオスの起こした異変に興味がある」この二つの理由から、手加減していた模様。
この技に関してエスカは「右腕、勝利の象徴」と述べており、実際にも右腕は「攻撃・破壊」や「清浄の手・聖なる手」とも世界的には捉えられている。このことから右腕が攻撃を意味すると思われる。
- 完全観測(仮)
前述していたエスカの観測する能力。空間内の出来事、空気、感情、思考あらゆる情報を観測し得ることが可能で空間の記憶と過去、相手の素性も明らかにすることができるなど情報収集に特化した能力。これを応用することでカルオスの思考を読んでいた。
カルオスが思考していた時「完全掌握」と予測したがエスカが観測と言っていたことから相手の能力が掌握ではないと気付いた。
- 極龍眼
ベルヒとカルオスに怒りを顕にした際に発現した眼。極龍眼なのかは不明だが発眼者であるカナとハクと同じく瞳孔が縦一直線になっている。もしこれが極龍眼だとするとエスカは存在する13種族の究極龍と言うこととなり彼の種族は龍と言うことになる。
目的
前述した通り「世界の理を理解する」、「世界の真実を理解する」ことを目的に行動している。ただしカルオスが異変を起こし、戦闘に勝利した際に「バランスが保たれない」、「後片付けもできないガキを粛清する」と忠告しており、世界のバランスを保つ為に行動している。
しかし、彼は何の為に世界の理と真実を知ろうとしているのかが不明なところである。ただ知りたいと言うだけの可能性もあるが実際の真意は全く不明である。
経歴
四季の巫女篇天界篇
雪花たちの前に現れるが自身の目的を話し、特に戦闘もなく終了。その後は霊峰山の波動の乱れを察知し、一足早く下山した。
専属神篇第2.8幕~精霊王~
65話にて再び登場。月花と共に悪信教の異変に挑む。風の精霊を保護すると月花に預け、地球防衛軍と名乗ったカルオスと交戦し勝利。その後、カルオスが隠し持っていた転移石によって【終焉の園】に飛ばされる。スイスへは戻らず、悪信教は月花に任せ、新たな地の観測に向かった。
余談
- 『名前の由来』
作中でエスカ・プリームスと言う名前は本人が偽名と言っているがエスカの由来はギリシャ語のエスカトンからだと思われる。エスカトンは「究極」、「最終」を意味し、プリームスはラテン語から来ており「最初」、「一番」と言う意味がある。このことからエスカの名前は「始まりと終わり」を意味してる。
旧約聖書イザヤ書44章6節には、(万軍の主はこう言われる「わたしは初めであり、わたしは終りである。」一部抜粋)と記されている。
- 『エスカの正体』
未だに謎が多くその正体は神王連団長なのではないかと考察されている。