概要
イラン・イスラム共和国にある都市。
歴史はテヘランよりも古く16世紀末、サファヴィー朝に定められて発展した。
この街には欧州人の商人が訪れた記録もされている。
イラン人にとってイスファハーンは、歴史的・文化的にも重要な街であり、その名をイランの真珠に例えられる。
つまり1500年以上の歴史を持っており、欧州はおろかアメリカの都市よりもずっと古い都市であることが分かる。
イランでは、テヘランに次ぐ第2の都市であり観光と工業都市である。
観光ではエスファハーンの伝統工芸品を買うことをお勧めする。
因みに日本の都市で例えると長岡市に該当する。(イラン=新潟県、テヘラン=新潟市)
広島県だと尾道市に似ている。かつてはイラン・広島県で一番栄えていたが、今や衰退しその分、観光地となっている点が共通する。
更にエスファハーンの住民は基本的にペルシア語の訛りが強い傾向にある。
地理
海抜1500m越の高地であり、イランの都市の中では標準的な高さに位置する。
ザーヤンデルード川に位置し、対岸にはアルメニア人も存在する。
町の周辺は荒野で囲まれているが、ザーヤンデルードの沿岸では灌漑により開拓され、その豊富な水量に支えられた周辺地域の農業生産力とイラン高原北部とペルシア湾岸、イラクの港湾都市に結ぶ交通の要衝として古代から発展した。
気候
気候は砂漠地帯にありがちな夏場(6~9月)の昼間は暑くて40度を超える事も多いが、夜になると気温が下がる傾向がある。
冬(12月~3月)の場合は気候は温暖だが、夜になると急激に温度が下がる。
故に温度差は砂漠地帯にありがちな激しさを持つ。
主な観光地
- イマーム広場
- アーリー・ガープ宮殿
- イマーム・モスク
- ヴァーンク教会
- 金曜モスク
- スィー・オ・セ橋
- ハージュ橋
- チェヘル・ソウトォーン宮殿
- マスジェデ・シェイフ・ロトフォッラー
- サーレバーン・ミナレット
- バーバー・カージム廟
- シャヒード・ベヘシュティー国際空港
交通
現在はバスのみであるが、地下鉄の建設が行われている。(エスファハーン・メトロ)
地下鉄は2路線の予定になるので仙台と同規模の路線になるだろう。
また、テヘラン・シーラーズ・ヤズドに向かう列車もあり、国内線や国際線を兼ね備えているシャヒード・ベヘシュティー国際空港も存在している。
シャヒード・ベヘシュティー国際空港に関しては残念ながら中東方面しか運行されていない。