概要
先カンブリア時代の最後の紀で、約6億2,000万年前から約5億4,200万年前までを指す。「ヴェンド紀」ともいう。
肉眼で見えるサイズの生物が知られる最初の時代であり、これらの生物(スプリッギナ、キンベレラ、ディッキンソニアなど)はいずれも薄く柔らかい体をしていて、「エディアカラ生物群」と総称される。
エディアカラ紀という名前はオーストラリアの地名「エディアカラ丘陵」に由来し、同様に地名に由来する紀としてはカンブリア紀、デボン紀(以上イギリス)、ペルム紀(ロシアのウラル山脈辺り)、ジュラ紀(フランス・スイス国境のジュラ山脈に由来)などがある。