概要
『終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?』に登場する黄金妖精(レプラカーン)の少女。
初出:三巻
経歴
「夢を持ちましょう、ナサニア」
物語開始より三十年以上前(終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?開始より二十五年前)に発生し、護翼軍の第八種研究資材倉庫、通称妖精倉庫に管理されていた。なお、この時代の妖精倉庫はナイグラートによって管理されているものとは違い、「ただの家畜小屋」という体であった。
最低限の大陸群公用語、寒さをしのぐためだけの衣類、体調を保つためだけの食餌を与えられ、「費やされる」存在として管理されていた。
そんな中、のちにナサニア・ウィル・パーチェムと呼ばれる黄金妖精と仲良くなり、「黄金妖精たちの国を作る」という夢を語り合って暮らしていた。
また、その頃からマゴメダリ・ブロントンとは知り合いであった。
しかし、護翼軍による貴翼帝国開戦の口実作りのために民間飛空艇の撃墜に関与させられ、そのことに気づいた後に造反。一緒にいて、なおかつ造反を良しとしなかったナサニアと死闘を繰り広げた後に相打ちとなる。
なお、この死闘の結果引き起こされたのが、すかもか六巻までの鍵となる「モウルネンの夜」である。
生前の容姿は、肩より少し下まで伸びた亜麻色に近い緑色の髪に、緑色の瞳。上記の通り家畜及び消耗兵器として扱われたため、原作の挿絵では髪はぼさぼさのままである。
別名・表記ゆれ
関連タグ
以下、ネタバレ
「私なら、幸せよ?」
「好きな人もできたし、その人に大事にされてるのも実感してるし、自分の中に新しい気持ちを見つけるの、とても新鮮だし」
物語内での活躍
ラキシュ・ニクス・セニオリスがフェオドール・ジェスマンたちを救うために妖精門を開いて人格崩壊を来したのちに転生。ラキシュの欠けた欠片を補うようにして混ざり合って覚醒する。
目覚めた当初はナサニアに姿がよく似たコロン・リン・プルガトリオに襲い掛かった後、護翼軍基地から逃亡。その際フェオドールと偶然出会い、「君は、僕の、友人、だ……!」と堕鬼種の瞳の力で暗示をかけられる。後に護翼軍に囚われたフェオドールを牢から救い出し、二人で逃亡生活を暮らす。
堕鬼種の力の影響下であると理解しつつも、フェオドールに心を寄せ、自分のことを幸せだとティアットに断言する。その一方で、自分のことを「泡沫で、ひとときだけの夢」と呼び、ずっと一緒にはいられないと思っている。
容姿は、サイドテールを下ろしたラキシュ。