怪異が集まる奇妙な一軒家。消えた弟を探し出せ
概要
そにどり氏によって2021年に制作された脱出ホラーゲーム。
本作品ではゲームオーバーになってもタイトル画面に戻されることなく、そのままゲームが続く。
エンディングは二つのみ。
通常エンドと、2周目に特定の行動を起こすことにより見られるオマケエンドがあるが、本当にオマケなので注意。
※ゲーム進行にあたり、メモをとることを強くお勧めする。
あらすじ
「ねえねえ、知ってる?色々な怪異が集まる奇妙な家があるんだって」
とある廃屋の噂を聞き付けた大月 直人(おおつき なおと)と大月 優香(おおつき ゆうか)は、姉弟二人でその一軒家へと肝試しに訪れた。
しかしある出来事をきっかけに、弟の姿が消え、優香は家から出られなくなってしまう。
様相が刻々と変化していくこの家で、優香は弟を見つけ出し、無事に家から脱出することができるのだろうか…。
(配信サイトから引用)
主な登場人物
ある廃屋の噂を聞き、弟と共に肝試しに向かうがそこで彼とはぐれてしまい、家から出られない身となる。
高校2年生で、誰に対しても基本優しく弟の事をとても大切に思っている
自分に対しあまり自信がなく、自分の事を卑下する描写もある
屋敷に入った時に謎の仮面をかぶった人物に刺され、意識を失う。しかしなぜか刺し傷もなくなった状態で目を覚まし、消えた弟を探し屋敷を彷徨う。
姉と共に廃屋の肝試しに向かうも彼女の前から姿を消す。
中学2年生で、姉には反抗的で学校でイジメられている。肝試しに来たのもイジメてきた奴らを見返すために来た
- 森田
古花邸へネットで知り合った二人の人物とネタを探しに来たオカルト雑誌ライター。
年齢不明(見た目的には30代後半ほど?)の男性で、あごに少しだけひげを生やしている。
屋敷を彷徨っていた優香と出会い、はぐれてしまった二人の人物の捜索を頼み込む(自分は危ないので探しに行かない)
記憶の手紙という読むと大切な思い出を忘れてしまう怪異を読んでしまった優香の声を聞きつけて出会った、森田がネットで知り合った人物の一人。
20代ほどの男性でシンプルな白い服を着ている
出会った時に吸入薬をくれる。その理由は彼が薬学部の院生であり、いつも薬を持ち歩いているからと説明してくれるが…
古花邸へは幽霊関連で来たらしい
- 春
部屋番号459にて怪異に襲われそうな優香を助けた、(正気を失っていた優香をビンタして目を覚まさせた)森田がネットで知り合った人物の一人
優香と同じ高校2年生で、体操服的なのを着ている女性
笑い癖は「うひひ」、屋敷へは自殺をしにきたというが、優香に「そんなのよくない」と言われるとあっさりやめるかなり適当な性格
だが何かミステリアスな雰囲気がある
以下物語の中盤~終盤のネタバレ注意
実は春の本名は古花春であり、怪異研究家「古花慈庵」の実の娘。
自殺しにきたというのは嘘であり、実際は古花邸へ人を連れてきて「怪異を実際に見てもらう事」と「安全に現実世界に返すこと」が彼女の役目。
部屋番号99のパソコン室にいるパソコンの中に古花慈庵の魂だけが入ったと言われる怪異。生前の怪異研究家古花慈庵とは同一人物とも言えるし言えない。
見た目はどこかのビ〇ズ先生に似ている。
元々は民俗学者として各地の民間伝承を研究していた。その内より近代化した伝承、つまりは都市伝説について調べ始めた。様々の都市伝説を体験することで怪異の存在を確信した。
そこから怪異研究家に肩書を変え、残りの人生を怪異の研究に注げた
笑い癖は「うしゃしゃしゃしゃ」血のつながりを感じる
- ドゥーケ
部屋番号98のパソコン室で優香と出会った怪異
見た目はそのままピエロというにふさわしい姿
弟を探しているという優香に嘘をつき部屋番号459へ行かせた。
人の不幸は蜜の味、という言葉がピッタリの怪異で他人を悪趣味な遊びに誘って翻弄する嫌な奴と言われている
作品の舞台
この作品では古花邸という場所に大月優香が迷いこみ、弟を探すのだがその探す舞台の古花邸はオカルトマニアの間で噂となっている。
古花邸…それはかつて怪異研究家古花慈庵が住んでいた屋敷。
しかしその古花慈庵の死後、この屋敷はおかしくなったという。
色々な怪異が集まる、死んでも死ねない家、古花邸へと…
どこからこの噂が伝わりどのように広まったかはわからない。
だが一つ言えることは噂であった怪異が実際におり、死んでも本当に死なない家であるという事。
それだけである
ゲームシステム
本作品は屋敷の中を主人公大月優香が弟を探すために彷徨う
しかしその屋敷は特定の部屋に入ると屋敷全体が変わるのである
特定の部屋の印として、部屋に入るための扉の横などに赤い文字で部屋番号が書かれている
そこに入るとその部屋番号の屋敷になる。
その部屋番号によって様々な怪異が現れるのである
基本的には数字が大きければ大きくなるほど「その部屋にいる怪異の危険度」となる
さらに三桁の部屋は深層と言われ特に危険な部屋の目印となっている
さらに部屋番号が変わるとそこから行ける別の部屋も変わるので、メモが必須である
どの部屋からどの部屋に行ってどうもとに帰ってくるのかもわからなければそれこそ屋敷を永遠に彷徨ってしまう。
怪異
本記事でも何度も言っている怪異
この屋敷、古花邸で発生する幽霊的な存在であり、人に対し敵意をもっているものもいれば、特に害がなくむしろ協力してくれる怪異もいる
怪異の中には記憶を奪うメモのように無機物で意志を持っていないものもある
しかしやはりと言ったところか基本的にはこちらを容赦なく殺害してくるほうが多くゲーム内で出会ったならあまり近づかない方がよいだろう(死んでも死なないが)
ストーリー中盤のネタバレがあります。
本作品オイクメネの怪異は人の噂によって生まれたものとなっている
言霊信仰という人の言葉には力があるとされている理論、これが怪異を生んでいるのである
実際これは古花慈庵自身の言葉でこう説明されている
もし、大勢の人間が噂を話し、
もし、大勢の人間がその噂を
強く信じたらどうなるか…?
大勢の恐怖心や好奇心が集まって強大な力となり、
やがて一つの異形を成す。こうして怪異が実体化するのだ
勿論その噂が始まるきっかけというものはある。そしてこのきっかけは自分で作ることが出来るのかもしれない。
無限食べれるハンバーガーや足のあるハンバーガーなど煩悩だらけの話も大勢が強く信じる噂となり怪異として実体化する可能性もあるのだ。