ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

オドントケリス

こうらがあるのはおなかだけ

大昔のカメの仲間。カメの甲羅のなりたちを解明する上で重要な手がかりを持つ。
目次 [非表示]

概要編集

恐竜が誕生してまもない2億2000万年くらい前(中生代三畳紀)の中国に生息していたカメの仲間。大きさ40センチくらい。

それまで最古とされていたプロガノケリスが生きていたのは2億1000万年前なので、それを1000万年もさかのぼったオドントケリスは暫定的に「最古のカメ」という事になった…が、さらに数百万年古いエオリンコケリスの発見であえなく最古からは外れた。

 

しかしカメ類の進化を考える上で重要である点は変わらず、甲羅がないエオリンコケリス、首を引っ込められないがカメ類の基本的な体型は完成されていたプロガノケリスの間を埋める大きなピースである。

「プロガノケリス以前の先祖はどんなやつなんだ?」「甲羅のルーツが水中か、陸上か、それが問題だ」と大いに悩まされた学者たちへ有力な手がかりを持ってきたのがこのオドントケリスなのである。

特徴編集

「歯を持つカメ」を意味する名前の通り口には歯を持っていた。

だが真に重要なのはそこではなく、なんとこのカメは甲羅がない

正確に言うと甲羅がお腹側にしかなく、背中側は左右に広がった肋骨だけなのだ(もっとも、カメの甲羅は元々肋骨を土台に丈夫な皮膚や大きな鱗が乗っかってできているのだが)。

 

オドントケリスの甲羅がお腹側にあったということは、こいつが水中で暮らす生き物で、肉食魚などの下から来る敵から腹部を守るために甲羅を発達させた可能性が高いということをあらわす。

しかもこの化石は海の生物と一緒に産出したのでより説得力がある。

 

……が、手足はヒレではなく指が発達した陸上向きの作りであり、水中メインというより普通に水陸両用だった可能性もある。

もっとも、水陸両用とかウミガメのようにスイスイと泳ぎ回るのではなく、単に「水中の足場をしっかり踏みしめるため」だったとしても何らおかしくはないが……。

どのみち魚竜類やアーケロンのような水中特化ではなかっただろうから、時おり陸に上がって休んだり「甲羅干し」をしたりはしたのかもしれない。

 

関連記事編集

カメ

プロガノケリス

エオリンコケリス→同じくFrom中国の「カメ類の先祖」

関連記事

親記事

汎亀類 はんきるい

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 202

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました