概要
西アフリカのゴールドコースト近郊で暮すアシャンティ族に伝わる吸血鬼の一種。
その名はアシャンティ語で“妖術”を意味する「バイイ」から来ているといわれており、元々は普通の人間だった者がいつの間にかオバイホになって吸血行為を行うようになる。即ち生ける吸血鬼と化した存在だとされる。
夜になると自分の体から離れて遠くへ出かけたり、子供の生血を吸うとされているほか、血を吸うだけではなく、ありとあらゆる悪行を成すとされており、農作物を荒らしてはその樹液や果汁を吸うといわれており、特にカカオが好物だとされている。
普段は普通の人間にしか見えないのでオバイホと見かけることは難しいが、真夜中に出歩く際に体の周囲が微かに青白く光っている為、目つきの鋭い人なら見分ける事ができるとされている。また、オバイホと化した人間は食べ物、特に肉に強い執着心を持っている為に常に忙しなく目を動かしているといわれているという。