概要
主にZoomなどのアプリを使ったビデオ通話によって行われ、 Zoom飲みという言葉で呼称される場合もある。
他にもLINEやSkypeなども使われ、「たくのむ」というオンライン飲み会向けのツールも作られている。
メンバーは自宅でパソコンやスマートフォンをセットし、ビデオ通話アプリを起動して集合する。
もちろん酒や料理は注文できないため、これらは予め自分で用意しなくてはいけないが、自分で好きなものを好きな量だけ選べるため、このような問題も避けられるというメリットもある。
コロナ対策による普及
日本では夜の歓談の場として、街の居酒屋で飲み会をセットするのが主流だった。しかし2020年に、コロナウイルスの世界的流行による外出自粛要請がきっかけとして、オンライン飲み会に切り替える人が続出。飲み会の新しいスタイルとして急速に普及した。
客足が減って困っている外食産業でも、「オンライン飲み会のつまみに」と銘打ったテイクアウト商品を販売して、この流れに呼応した。
しかし、2021年頃に自粛ムードがひと段落すると、対面での飲み会への回帰が進み、廃れるのも早かった。
理由としては、「回線のラグにより会話のテンポが悪い」「やはり直接会った方が楽しい」などが挙げられた。
メリットとデメリット
外出を必要とせず、電車やバスに乗り遅れる心配もなく、飲酒運転の危険性も無くなり、付き合いで嫌いなメニューを食べなくてもいいなど、従来の飲み会で面倒事とされた気遣いが不要となるのもオンラインのメリットである。
しかし一人暮らしの人だと止める人がいないため深酒しやすくなる、所帯持ちだと家族そっちのけでモニターに向かって飲む事で不和のタネを蒔くといったデメリットもある。
おつまみをだらだらと食べ続けることでコロナ太りの一因ともなる。
このため、ある程度終了時間を決めておいたり休肝日をちゃんと作るなど、自制も大事である。
また、親しい者同志ならともかく、職場の上司などに付き合わされる”飲みニケーション”に応用(悪用?)された日には、「上司に散らかった自室やだらしない部屋着を注意される」「”ラストオーダー”による強制終了もないまま、延々とお説教タイム」「奢ってもらえるわけもなく、飲み代も全部自前」と、地獄の展開と悲惨な結末に陥りかねない。雰囲気の良い職場でない限り、全力でお断りするのが吉だろう。