概要
2020年のCOVID-19流行により、感染防止のための大規模な自粛が行われた結果、運動不足となり太ってしまうこと。
日本では全国的に自粛が要請され、運動する機会が減少した。特に、2020年4月〜GWの緊急事態宣言発令中には、スポーツジムや運動公園も軒並み営業休止や利用制限が敷かれ、運動をする場所がなく運動できない人が続出した。田舎住まいの人であれば、人通りが少ないため3密を避けやすく、自宅周辺でのランニングや庭での縄跳びといった運動が可能であるが、都会の集合住宅住まいではそれもままならない。大都市部では運動として河川敷や公園に走りに行くことが考えられるが、運動のできる場所が限られてしまえばたちまち混雑し、3密を引き起こす可能性が高くなる。それゆえ、3密を避けるために結局 “何もしない” ということになりかねない。
緊急事態宣言が解除されスポーツクラブなどが再開されても、混雑防止のために利用制限がかかっており、思うように行けない人も多くなっている。
学生の場合、長期間の休校や部活動が休止される事態となった上、友人たちと遊びに行くことすらままならないため、ますます運動しなくなってしまう。
社会人の場合、テレワークが増えたことにより通勤で歩く機会が減る一方で、在宅勤務の時間が増えることにより椅子に座り続ける時間が長くなる。また、会社などと環境が大きく異なり、ストレスなどからおやつを摘まみやすい状況にある。その結果、運動不足と食べ過ぎにより体重が増加してしまう。今後もテレワーク移行の動きが続くため、太るのが止まらない人も出てくると思われる。
芸能人の場合、ロケやアクションを伴う仕事やライブがなくなり、良くても自宅からのリモート出演や配信イベントばかりになるため運動不足が加速しがちになる。このため、実際に太ってしまった芸能人もおり、自虐ネタとして「コロナ太りした」と公表した例もある(広瀬すずはinstagramで間食によって太ったことを告白。また、元からデブキャラ芸人だった3時のヒロインのゆめっちは7kgも太ってしまったらしい)。
なお、大学生や社会人などはオンライン飲み会続きでおつまみを食べ過ぎたり、甘いお酒を飲み過ぎてしまうことで、より一層太ってしまうことが考えられる。
このように自粛や都市封鎖によって肥満や運動不足による体調不良、生活習慣病を引き起こしやすい環境になってしまう。
また、COVID-19に罹患した際、肥満が症状悪化のリスク要因ではないかと指摘されており、実際、太っていたボリス・ジョンソンは一時期酸素吸入を余儀なくされていた。
したがって、コロナ太りにならないよう各自対策を取ることが大事である。
「屋内でもできる運動を毎日やる」「カロリーを控え栄養バランスの良い食事」を心がけよう。
コロナ太りへの対策
毎日の運動
まず、運動を毎日意識的に行うようにすることが大事である。
急に激しい運動をすると体を壊すことがあるため、無理のない運動を少しでも継続しよう。
メディアでのコロナ太り対策提唱
TVや動画サイトでも、コロナ太り防止のための体操が多数紹介された。
NHKでは緊急事態宣言中〜5月にテレビ体操の放映時間を通常より増やし、自宅で体操ができるようにした。
そのほかにも短時間の筋トレ紹介番組を放送した。
民放各局でも、バラエティ番組などで筋トレやストレッチの紹介を行うところが多く出た。
スポーツ選手やダンスグループ・アイドルグループのメンバーの中には、筋トレ動画をアップする者も多く出た。
おなじみの曲を室内エクササイズ仕様にするメンバーもいる。
肉体派系タレントや筋トレ系・スポーツインストラクター系youtuberも、自宅筋トレ動画を多数アップした。
各スポーツクラブでも、休業中の期間限定体操動画を多数アップしたり、通常のレッスンにプラスしてオンラインレッスンのクラスを設けたりしている。
バランスの良い食生活
動かない時に限ってついついカロリーの高い食物を摘んでしまいがちであるが、栄養バランスを考慮した食生活を送るようにしよう。
インスタントラーメンやスナック菓子をだらだら食べないようにし、野菜や低カロリー食品を適時取り入れた食生活を心がけよう。
クックパッドなどのレシピ投稿サイトでは「コロナ太り対策」と銘打った低カロリーメニューの投稿が急増した。
外部リンク
自治体の対策ページ
メディア系の体操紹介ページ
スポーツクラブのチャンネル
短時間でできるエクササイズの紹介動画多数あり。