概要
中国武漢発祥のCOVID-19(以下コロナ)は世界に拡大し、殊にヨーロッパや南北アメリカで重大な被害をもたらしている。
これを受け、WHOはパンデミックを宣言し、世界各国はロックダウンや自粛要請を打ち出した。
中国での流行から世界的な拡散まで半年以上経った今もなお世界中で流行しており、いまだに収束の兆しは見えていない。
「突然出てきた」「治療法がない」「インフルエンザより致死率が高い」という点が人々の恐怖を煽り、2020年7月時点でウイルスの流行度に明らかに地域差が見られ、さほど流行していない地域でも未知のウイルスであるコロナに怯える人たちも多く存在し、時に過剰な行動をとる例が確認されている。
対策
コロナの危険度について
WHOの見解の見解によれば、コロナの感染力は季節性インフルエンザの同等あるいはややそれ以下、致死率は季節性インフルエンザ0.1%程度に対して3.4%とされ、これは国や感染者の状態にもより、シンガポールのように極端に低い例もあるが日本におけるコロナによる死者は2020年7月1日時点で974人で感染者18723人に対して致死率5%と、見解よりも若干高いが近い数値となっている。
これは遥かに致死率の高いエボラウイルス、同類のSARS及びMARSにも及ばない致死率であるが季節性インフルエンザと比べれば重大であり、それらと比べて弱いがゆえに人々の油断を招き、死者の増加と問題の長期化を促す特徴もあり、収束の見通しはまだ立っていないというのがWHOの公式見解である。季節性インフルエンザの死者は2019年冬から2020年4月にかけて東京で65人、コロナは初の死者が出た2月26日から6月26日の時点で死者325人となっており、国外でも、年間多くとも50万人がインフルエンザで死亡しているのに対し、7月2日の時点で52万人が防疫体制に躍起になる中死亡しているなど、同じ日数の死者数を単純計測してもその致死性はインフルエンザより強力であるという結果が出ている。
加えて、コロナは決定的な治療法が存在せず、長時間医師達が対症療法にあたらなければならないために一度大規模な感染拡大が起こると対応に追われる過程で医療崩壊し、致死率が高まる、あるいは他の重篤な病気の患者が適切な治療・手術が受けられないという事例が報告されている。
しかし、コロナの感染者数や死亡者数については明らかに地域差が出ていること、究極的にはワクチンの開発及び集団免疫を獲得する以外に収束しないという事実から「地域によっては防疫に過剰にならなくてもよいのではないか」として現在居住国で行われている防疫を過剰と疑問を呈す人も多い。(尤も、変異体の危険性も軽んじてはならない。)
その防疫のために数多の企業を倒産させ、多くの社会人が路頭に迷い、多額の公的予算を費やす意味は果たしてあるのか*と疑問に感じ、またインフルエンザや肺炎を引き合いにしてコロナの危険性に否定的な層、あるいは防疫には賛成でも以下のような過剰な行為に対して嫌悪感を示す人からはそうした行為を「コロナ脳」と揶揄する向きがある。
真面目な話、コロナ禍に便乗した私刑行為やハラスメントが行き過ぎると、たとえ同類の多数派に擁護されたとしても、裁判で法的に犯罪行為と見なされればコロナ脳の独善が通用しない立場に陥ってしまう。
犯罪に手を出すという事は、自らが法に守ってもらえなくなる事を意味しており、厳重注意や示談といった程度で済めばいいが、与えた被害が大きければ当然罪が重くなり、場合によっては病気以上に苦しい社会的制裁などで今後の人生を棒に振ってしまうケースも十分あり得る。
2022年7月にハッシュタグワードとして「#コロナ脳」がTwitterでトレンド入りしていた。
これらに類似した事例は「スペイン風邪」としてインフルエンザが猛威を振るっていた時代にもネズミを焼いて粉末にした”薬”を飲んだりと迷信やデマが広まっていた。
関連項目
ツイフェミ:同じく政治的主張が先鋭化し過ぎた者の総称。いずれもメディアやインフルエンサーを盲信している点が共通している。