概要
名称はオランダの天文学者ヤン・オールトに因む。
太陽からの距離は、1万天文単位~10万天文単位の範囲にあると考えられている。
まだ理論上のものであるため、日本学術会議も「オールト雲はまだ見つかってないけど、将来的には太陽系外縁天体の一部になるっしょ。」と述べている。
存在を否定する証拠も特にない為、今読んでいる読者は「まぁ、多分ある。」程度の認識で構わない。
パンスターズ彗星・アイソン彗星
2013年8月27日と2012年9月21日に発見され、連日報道されていたパンスターズ彗星とアイソン彗星は軌道の性質から、オールトの雲からやってきたとする説が有力である。
もしそうだとしたら、計算上人類が誕生するはるか昔からずっと太陽に向かい続けていたということになる。何万年も前に何らかの影響(太陽の引力に加えて木星の引力が加算された等)で本来の軌道から逸れ、数万年間ひたむきに太陽に向かい続け、最期はパンスターズ彗星は軌道の状態から二度と太陽系に戻って来れることはなく、またアイソン彗星は志半ばで燃え尽きてしまった。彼らの生涯・人生(彗生?)はもはや一種の感動ストーリーとも言えるほどであった。