広義のカウンセリング
広義のカウンセリングは、社会・経済・生活の各分野における種々の専門的相談援助行為を指し、例えば、就職関連、法律関連、美容関連、婚姻関連ほか、様々なものが含まれる。
狭義のカウンセリング
狭義のカウンセリングは、心理的な相談援助、すなわち心理カウンセリングを指すことが多い。その場合、心理カウンセラーの学問的基盤は、心理学・応用心理学の一分野である臨床心理学が中心的に用いられる。
カウンセラーの役割
アドバイスとは異なり、カウンセラーがクライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは原則的にない。これは、カウンセリングという場においてクライエントが自らに向き合い、その作業を通じて新しい理解や洞察に自発的にたどり着き、最終的にカウンセリングが終結した後には、カウンセリングにおける経験を生かしてクライエントが実生活の問題や悩みに主体的に相対して行けるように導くことが、カウンセリングの目的であると同時にカウンセラーの役目であるためであり、心理カウンセリングの際は大切にされる原則である。
心理療法との対比
心理カウンセリングが心理的な相談援助そのものであるのに対し、心理療法は、その相談援助を通じ、クライエントが抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などに適応的な変容を図ることを目的とする理論と技法の体系である。したがって心理療法は、心理カウンセリングに含まれる概念のひとつという位置づけにある。精神療法、心理セラピー、サイコセラピーなどとも呼ばれる。
主なカウンセリング資格
国家資格
民間資格
この他にも「◯◯カウンセラー」と名の付く怪しげな民間資格が溢れかえっている。