概要
漢字伝来以前にも日本に文字があったとして創作されたもの(神代文字)の一つ。
カタカムナ文献はこの文字で記述されている。カタカムナ文献以外で使用されていた形跡などがないことから、楢崎皐月による創作とみられる。
正式名称「化美津文字(かみつもじ)」、別名「八鏡文字(はっきょうもじ)」。
円と線で構成される極めて記号的な文字。元ネタはハングルだろうか(阿比留文字など、神代文字には他にもハングルに似たものが存在する)。
あるいは、事実上の作者である楢崎皐月が技術者であった事から、回路図などに使われる電気記号から発想したのではないか、という説もある。
五十音に相当する文字以外の文字も幾つか存在する。数字の1~10に相当する字、「ヤタノカカミ」「フトマニ」「ミクマリ」と呼ばれる図章がそれらである。
漢字伝来以前の日本語の発音体系がどうなってたかはいまだ決着がついていないが、日本語史から推測すれば、時代をさかのぼるほど発音体系が複雑になっているため、漢字伝来以前は万葉集などで明らかになっている上代日本語よりもさらに複雑であったと考える見方が一般的である。
しかしこれは創作文字の例によって、上代特殊仮名遣いにすら対応していない。上代日本語に有ったという、ア行エとヤ行エの区別と、甲類乙類の区別すら無い点がよく突っ込まれる。
文章は、縦書きでも横書きでも無く、渦巻状に書く。また、二文字あるいは三文字を重ねて新しい字形を作る。