概要
フレームタイプはストライダーフレーム。
ベースとなっている機体はタイニーオービット製の「アマゾネス」。
ハワイ諸島がモデルとなっていると思しきポルトンは陣地も四方を海に囲まれた島国状となっており、その縁深い海に因んでか本機のデザインは女海賊がモチーフとなっている。
基本装備は下記の通り。
・レイピア「スマートレイピア」
・小型盾「クレストシールド」
原型機が女性型機体であるため、同じ海賊モチーフでも同仮想国の随伴機「ロノ」と比べて華奢なシルエットが特徴。
トリコーン(三角帽子)を被っているカナロアはさながら船長と言った風体であり、アニメでは小隊指揮官機の役割で運用されている。
主な使用プレイヤーは沖田ヒナコ。
名前の由来はハワイ神話に登場する四大神の1柱である海の神「カナロア」と思われる。
アニメ
第24話「ポルトンの誇り」にて初登場。
同エピソードでは戦略上全く重要でない場所に位置する小国である為、どこの仮想国とも戦えずに他国から軽視され、フラストレーションを溜め込む日々を送っていたヒナコ達ポルトンの姿が描かれた。
カナロアはアバンで自国の領空を素通りしていくクラフトキャリアを、ロノ達と共にただ眺めるだけというかなり切ないワンシーンで映像デビューを飾る。
ひょんなことからジェノックのキャサリン・ルースとヒナコ達が敵対したことをキッカケに、カナロアもヒナコの愛機としてウォータイムのLBX戦に臨む。
決闘の為に侵攻したジェノック領・イーストエンドブリッジにてキャサリンのセイレーンと一騎打ちを始めようとした矢先、突如乱入したロシウス連合の軍勢相手に大立ち周りを繰り広げた。
ヒナコは格闘センスが良いのか、その操作に応えたカナロアは複数の敵機を撃破している。
ガウンタ一機と鍔競り合いしつつ、背後から迫る別の二機ごとレイピアでの薙ぎ払いでまとめてブレイクオーバーするという荒業も披露した。
第31話「俺たちの世界連合」~32話「世界が変わる時」にて、世界連合に参加したポルトンの所属機として再登場。
セレディ・クライスラー率いるエゼルダームの空中要塞ドル・ガルーダ迎撃作戦に参加。
アンドレイ・グレゴリー率いる地上部隊の一員となり、経緯は不明だがなんとジェノック製のライディングアーマーにライドオンした状態で出撃。
無装備状態ながらそのパワーを活かした格闘戦でエゼルダームの強力なLBXと怯まず戦い、キャリパーを平手打ちでブッ飛ばすというワンシーンが描かれた。
なお、機体が大きくなっている上に射撃武器無しで基本的に格闘戦しか出来ない状態であるにもかかわらず、この戦闘終了時にカナロアは見事ロストせずに生存している。
ゲーム
ストーリーモードではポルトン領内で敵機として登場する。
残念ながらゲーム中でヒナコが使用しているLBXがカナロアでは無い(スカウト時含めスキュレイムを使用している)為、敵機の一種としての扱いとなっている。
カナロア自体はラボで開発が可能なので、ヒナコをスカウト後に機体を生産することでアニメ版の再現も可能。
更に言うと、スカウト時のヒナコの熟練度はストライダー>ナイトであるため、アニメ版の再現をした方が強かったりする。
関連機体
アマゾネス
原型機。
タイニーオービット社がサイバーランス社のクノイチに対抗すべく発売した機体。
防御面を重視したバランス型よりの設計で、クノイチほど性能が尖っていなかったためか、あちらほど売れはしなかった。
とはいえど優秀な機体であることは間違いなく、愛好者は多い。
カナロアの原型機となったのも、耐久性の高さを中心としたトータルバランスの良さが理由だと思われる。
主な使用プレイヤーは三影ミカ。
カナロア・ドレス
ゲーム版で、ラボのLBX基礎ランクを12にすると作成可能になる紺碧のカナロア。
作成可能タイミングがアラビスタ同盟の白牙ムサシの専用機「ヴェルネルUC」と同じかつ得意とする武器タイプがヒナコと同じであるため、彼女の専用機として設定された機体だと思われる。