概要
以下、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレ注意
時間軸を越えてウルヴァリン探しをしていたデッドプールが遭遇した変異体。
筋骨隆々の肉体だが、顔立ちが他のウルヴァリンとは異なる。
デッドプールは、いよいよ理想のウルヴァリンを見つけたとして興奮し、彼に「どこぞのクソスタジオよりも手厚く持て成します」と誘うも、あっさりと拒否され、最後は他のウルヴァリン達の様にアダマンチウムのクローを出してデッドプールをワンパンで吹っ飛ばすという、ウルヴァリンらしからぬやり方で追い出した。
余談
名前を読んでの通り、ヘンリー・カヴィルである。
ファンの間では、カヴィルは長年ウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンの卒業後に後任として名が挙がっていた人物であり、ウルヴァリンの復帰を決めたヒューがいながら公式が起用するという前代未聞のキャスティングとなった。
しかも、本作に出て来たウルヴァリンの変異体の中でも映画版「X-MEN」シリーズでヒュー・ジャックマンが演じたウルヴァリンのイメージに一番近いのに演じてるのは別人、それもライバル会社を代表するヒーローを演じていた人物という、アメコミ映画ファンにとっては大爆笑だが、アメコミ映画を良く知らない人には何が面白いのか説明困難な事態になっている訳である。
デッドプールとのやり取りだが、これは長年ヘンリー・カヴィルが演じていたワーナーブラザーズが製作する映画作品群DCEUのスーパーマン役を降板させられた出来事を皮肉ったブラックジョークである。
吹替もDCEUで担当していた星野貴紀が起用されている。
上述のデッドプールを殴る場面もスーパーマンの圧倒的な力を表現したオマージュ...というよりは恐らく中の人が演じた別の方のシーンのパロディーである。
尚、撮影中は葉巻を8時間も吹かせていたので胃を痛めてしまった。
降板して間もない頃、ライアン・レイノルズからオファーが来て即快諾したらしい。
実写版デッドプールの作風はハチャメチャが多過ぎてやりたい放題の様に見えるが、演者の中の人ネタには許可を得てから取り入れているので、上述のブラックジョークもカヴィルは承知の上でやっている模様。
やはり、内心は納得していなかったのだろうか?
降板の経緯が経緯なので、映画を視聴したファンからは「どんな役でも良いので、何かしらの形でMCUに参加して欲しい」という声もある。
カメオ出演とはいえ、ヘンリー・カヴィルはヒュー・ジャックマンに続いてウルヴァリンを演じた2人目の役者となった。