概要
「カードゲームうさぎ」とは、pixivユーザーの絵師・ワタル氏が、pixiv・Twitter（X）をはじめとする複数のWEBサイト上で展開しているWEB漫画シリーズである。
TCGショップに通うカードゲーマー達の交友や苦悩、成長といった青春を描く群像劇。
カードゲームはACG（Animal Card Game）という架空のカードゲームを遊ぶプレイヤー達を描いている。
架空のカードゲームを題材としている為、ホビー漫画にありがちな販促要素が全く無く、またカードからモンスターが飛び出すなどの漫画的な演出もない。あくまで等身大のプレイヤーたちの物語として描かれている。また、作中の登場人物は全て動物をモチーフにしたキャラクターに統一。
連載当初はカードゲーマーあるあるなどを漫画にした話などが多かったが、シリーズの長期化に伴って、様々なデッキ構成やメタ環境の変化などが語られたり登場人物同士の交友などが深く描写されるようになり、架空のカードゲームを題材としながらもリアリティのある独自の世界観が構築されている。
あらすじ
カードゲームうさぎ
主にピンク色のうさぎ、"うさカス"を主人公にしたあるあるネタなどを主軸にする単発漫画。
後の長編連載に登場する"ライ太"、"トラ夫"、"くま吉"、"キリン先生"なども登場する。
カードゲームうさぎ～うさぎとうさぎの奮闘記～
初の長編シリーズ。カードゲームを再開した復帰勢"うさクズ"と、たまたま同じデッキの使い手だった"うさカス"が意気投合し、都内のカードショップ「Zoo」の平日大会での3勝を目指す物語。
カードゲームうさぎ～鷲崎伝～
うさぎとうさぎの奮闘記に登場した紳士的なプレイヤー"鷲崎剣士"がまだ未熟なプレイヤーだった、約4年前を描いた過去の物語。奮闘記ではショップ1位の実力者だったライ太の過去も描かれる。かつて都内で営業していたカードショップ「虎穴」を主な舞台として描かれる。
カードゲームうさぎ～エピソード・ライ太～
鷲崎伝の主要登場人物"パン田"、"ライ太"に加え、奮闘記に登場した"くま吉"、"トラ夫"、そしてひょんなことからカードゲーム沼に落ちていく新キャラクター"アギト"を中心にして展開される、様々なカードゲームプレイヤー達の物語。時系列は鷲崎伝終了の直後（奮闘記から見れば過去）となる。
エピソード・ライ太の名を冠してはいるが、前述した「シリーズの長期化に伴う作風の変化」はこの辺りから生じており、その結果、奮闘記の舞台でもあったカードゲームショップ「Zoo」を舞台に数多くのキャラクターが登場する群像劇となった。
その結果、元々は数ヶ月程度の連載の予定だったのが、2022年7月から現在に至るまで連載中の長期連載となっている。
そのせいで主人公であるはずのライ太が１ヶ月以上登場しない事も珍しくないが、この点について作者は「事前にこうなると分かっていれば、『エピソードZoo』にしたのに（意訳）」とコメントしている。
うさぎとヒヨコの奮闘記
派生作品。生まれ育った地元を離れ、東京に出て来たカードゲームプレイヤー"ピヨ助"と、対戦外では口下手な為に友達を作れずにいるソロ勢"宇佐"の交流を描くシリーズ。題材は他シリーズと同様にACGでありながら、舞台となるショップは「ドラゴンスター」であり、他シリーズとは登場人物を共有していない独立したシリーズである。
実在のトレカ専門店である「ドラゴンスター」の公式サイトにて、WEBコラムとして連載されている。
前述のとおりACGは架空のカードゲームでありながら、コラムページにはACGというカテゴリが他の実在のカードゲームと同じように作られており、あたかも実在するカードゲームかのように扱われている他、2023年のエイプリルフールにはコラム内にて、エピソード・ライ太作中で阿鼻叫喚の環境激変を巻き起こした新弾「青嵐の軍勢」の販売告知がなされた。
2023年11月の更新を最後に、休載中。
掲載媒体について
「うさぎとうさぎの奮闘記」「鷲崎伝」は全編公開されている。
「エピソード・ライ太」は第129話（2023年3月末公開分）までまとめられているが、その後はまとめ停止中（2024年3月末現在）。
メインとなる連載媒体。最新話まで公開されている。
基本的には平日昼間の更新となるが、プロット難航や作者の体調などによって更新が遅れたり、あるいはやむを得ずの休載となる場合もある。
作者公認のファンアカウント。作者twitterの作品ツイートのみをリツイートしているため、Pixivでまとめられている以降の過去エピソードを無料で遡るには最適。
ただし作者の裏話や更新時間変更・休載情報などについてはリツイートされないので、最新話まで追いついた後は作者twitterの方のフォローを推奨。
Twitter連載の１話先が「先読み」として公開されている他、ファンボックス限定漫画が毎週土日に公開される。Twitter同様に更新遅れや休載もある。
過去エピソードに関しては、「エピソード・ライ太」第一話から公開されている。課金が可能なら、一番遡りやすいだろう。
支援プランは月額300円/600円で、どちらのプランでも過去の漫画が全て閲覧可能。
600円の方では、月一の限定文章も閲覧できる（2023年11月より）。
- 畠中愛のMana Channel
声優・クリエイターである畠中愛氏のyoutubeチャンネル。
作者公認で「奮闘記」および「鷲崎伝」のモーションコミック化が行われた。
うさぎとヒヨコの奮闘記はここでしか読めない。前述の通り休載中。
「アニマルカードゲーム」商品化計画
2024年3月、アニマルカードゲームを本物のカードゲームとして開発する計画が発表された。
4月よりクラウンドファンティング開始予定。
企画・開発・印刷を大興印刷が行い、作者は監修の形で関わっている（作者ツイート）
Twitter（X）アカウントはこちら
