概要
少年妖精王キングと巨人族の少女ディアンヌの異種族カップリング。
キングが本作品に登場した当初は
「キング→ディアンヌ→メリオダス」という方向で好意が描写されていたが…。
ネタバレ注意。
1
番外編「待ちぼうけの妖精王」(単行本10巻収録)では二人の過去が語られている。
まだキングがハーレクインと名乗っていた頃の物語。二人の出逢いはディアンヌの幼少期。
ある事情で重傷を負い記憶を失くしたハーレクインと、彼を助けたディアンヌは仲良く暮らしていた。様子を見た近くの村の住民からは可愛いつがいと呼ばれていた程である。
出会いからおよそ500年の歳月が過ぎ、徐々に記憶が戻りかけているハーレクインに対し、ディアンヌは「ずっと好きでいて」と願い、約束を交わす。だが、最後にハーレクインは怠惰の罪を背負い、自分と過ごした全ての記憶をディアンヌから消す。今でも彼は約束通り「ずっと好きでい続けている」。
2
原作の110話でディアンヌはエリザベスに打ち明けた。
リオネス王国奪還編の戦いにおいてキングに助けられたことをきっかけに、実はハーレクインと過ごした記憶を取り戻しており、「ずっと好きでいて」と願った幼い日からディアンヌもまた、キングが好きであるということを。
「このまま戻ってこなかったらどうしよう」
「こんなにキングが好きなのに」
元ネタ
鈴木央による漫画作品『七つの大罪 The Seven Deadly Sins』の登場人物の多くには、元ネタがある。たとえばメリオダスとエリザベス、バンとエレインは「アーサー王物語」に同名の登場人物が登場し、元ネタでは2組ともに夫婦である。
そしてキングとディアンヌにも同様に元ネタと思われる夫婦が存在するのだ。
それが「妖精王オベロン」とその妻「ティターニア」の夫婦である。
「オベロン」の語源はドイツ語の王、すなわち「キング」。
妖精王オベロンは古くは道化師アルベリヒと同一視されるため「ハーレクイン(道化師の意)」ともつながる。
なお、伝承によればオベロンは幼い少年の姿をしているそうだ。
「ティターニア」はローマ神話のダイアナの異名として知られ、ダイアナはフランス語読みで「ディアンヌ」。
さらに「ティターニア」という名前は「大地の娘」あるいは「巨人族の娘」を意味するとされる。
ディアンヌ以外のなんだというのか?これでもかというほどディアンヌである。
元ネタが夫婦のメリオダスとエリザベス、バンとエレインが安定のカップリングであることを考慮すればキンディア派に期待するなと言う方が無茶な話だ。2人のハッピーエンドに期待しよう。
花言葉
キンモクセイ(キングの体から香る、ディアンヌいわくなつかしい香り)
【花言葉】謙虚・気高い人・初恋・真実の愛
マーガレット(ハーレクインがディアンヌの記憶を封じるのに用いた)
【花言葉】真実の愛・秘密の恋・心に秘めた愛・恋占い