「いつか必ず お前を奪う」
「本当の罪ってのは… 滅ぼすことなんてできね～のさ」
「団ちょは… 一緒に来いっつったんだよ!!!」
概要
| 年齢 | 43才(外見年齢は23才) |
|---|---|
| 身長 | 210cm |
| 体重 | 70㎏ |
| 血液型 | B型 |
| 誕生日 | 2月14日 |
| 出身地 | レイブンズ |
| 闘級 | 3220（魔力：1380/武力：930/気力：910） |
| 通称 | 「〈強欲の罪（フォックス・シン）〉のバン」・「盗賊の（バンデット）バン」・「不死身の（アンデッド）バン」 |
| CV | 鈴木達央、雨宮天(幼少期) |
7話にて初登場。
軽薄な口調で喋り、間延び気味な口調のほか、台詞では語尾に「♪」がついている。二人称は基本的に呼び捨てだが、メリオダスは「団ちょ」、ホークは「師匠」などの愛称で呼んでいる。
無邪気なトラブルメーカーであるが、意外と感性はまともな方である。
外見
印は狐で腹部にある。
軟派な見た目で銀髪赤眼。筋肉質の図抜けた長身で首筋と頬に傷がある。一般人曰く「悪党面」らしい。
騎士時代は今よりもやや幼く肩まで伸びた長髪で、少年時代は現在より短髪だった。
不死身の肉体のため外見は青年だが、実年齢は高い。それでも人間であるため、団員の中では二番目に年齢が若い。
監獄で厳重幽閉されていた頃は長髪で髭も伸び放題であったが、現在は短髪。
強奪した深紅の服を着ており、料理番の時はエプロンを身につける事もある（上半身裸エプロンは見所）。第二部では、胸元が開いた番長のような衣装となっている。
ただし戦闘スタイルの関係上、上半身裸になるのはザラ。
人物像
【強欲】の名の通り、自分の興味を持つ物に対して深い執着心を寄せ、反面、興味の無いものには無情で記憶すら曖昧。手癖が悪く、武器や衣服まで気に入ったモノを強奪するが、たとえ盗みを働く相手が女で下着姿にしても一切躊躇はなく、欲しいもの以外（下着姿にした女性自体）には無頓着。当然ながら被害者から激しく恨みを買っている。
幼少期、両親に虐待されていた過去があり、育ての親であるジバゴから盗みを教わり、理不尽な目に遭いながら爪弾きものとして過酷な人生を送ってきた苦労人。
その気質からか元は盗賊を営んでおり、武器の知識は豊富。
自由気ままな性格だが、空腹の幼い兄弟に料理をふるまい微笑みかけるなど、自身の経験からくる優しさを見せることも。仲間や友人、恋人などの親しい人物には良く接する場合が多く、そういったものが傷つけられた際には怒りをあらわにする。半面、ほかの人物が感情的になった際には冷静にいさめる一面も見せる。
また、上記の性格や品性を除けば感性自体も一般人とほぼ変わりなく、ホークと並んでツッコミ役に回ることも意外と少なくない。
十年前の事件後、バステ監獄に囚われて以降は生の実感を求め敢えて拷問を受け続けていた。しかしメリオダス生存の朗報を聞いて自力で脱獄し、団員達と再会する。
こう見えて料理が得意で、〈豚の帽子〉亭では料理番を任されている。
好物は酒で銘柄にも詳しいが、すぐに酔う。
戦闘能力など
後述の魔力によるトリッキーな戦法に加え、高い身体能力を生かした接近戦がメイン。メリオダスが「一撃が重いパワーファイター」だとすれば、バンの攻撃は「手数とスピードによる連撃」と言える。実際、彼ら2人の戦闘スタイルはよく比較されている。
また「不死身」と呼ばれるだけあってどんな傷でも（切断されても塵と化しても）完治し、死ぬ事も老いる事も無い肉体を持つ。頭が吹っ飛んでも数秒で再生し、風穴・両断・全身爆散などはものともしない。もはや「不滅」と呼べるレベル。
ただしそれらは肉体に準ずる能力なため、継続的に放たれるダメージや封印、魂を奪うといったスキルの使い手とは相性が悪い模様。
神器
聖棍クレシューズ
両端が尖った四節棍。バステ監獄に投獄された時に盗られた後、マーリンが回収・所持していた。
神器の中でもとりわけ自在かつ変則的な攻撃を可能とし、バンが使えば射程・速度ともに絶大な威力を発揮する。
特性はそれらを最大級の精度にまで高める「超集中力」
魔力
『強奪(スナッチ)』
“物質”と“魔力”を触れなくても奪うことができる。離れた対象に対しても、手を伸ばすなどの簡単な動作で発動可能。
魔力の詳細は王国にも明かされておらず、そのため7つの大罪を追う聖騎士達にとっても要注意とされていた。
直接魔法でなく間接魔法の部類に入る為、メリオダスの「全反撃」は効かない。
黙示録の四騎士では魔力の種類が明らかになったが、変性、回復、隠密、破壊、符呪の魔力が使える事から英雄型の魔力であると考えられる。
- 「身体狩り(フィジカルハント)」
相手の身体能力を奪い、自分に付加させる。多く奪った場合は一時的に肉体限界を超えた状態となるため、解除後は疲労で暫く動けなくなる短所もある。
疲労とは別に許容量もあり、許容量を超える「身体狩り」はできない。
- 「狩りの祭典（ハンターフェス）」
周囲に存在するすべての生物に対して武力中心に「身体狩り」を行う大技。
その性質上、許容量の限界まで自身が強化されるが、反動も「身体狩り」の比ではない。
- 「獲物狩り(フォックスハント)」
対象をつかみ取る。遠距離でも物体を引き寄せて対応可能。
- 「バニシング・キル」
高速で回転しながら手にした武器で相手を斬りつける。
- 「絶気配（ゼロサイン）」
気配を断ち、相手に忍び寄る。複数人の上位魔神にも気づかれることなく接近可能。
- 「死神の一薙（アサルトハント）」
ムチ等を高速で旋回させ、広範囲に渡って薙ぎ払いながら切断を行う。
- 「乱獲(クレイジーハント)」
振り払うようなモーションをとり、不特定多数の対象を攻撃する。
- 「贈物(ギフト)」
魔力「強奪」の応用。
相手に生命力を与えることで､回復させることが出来る。
魔神王に魔力を使用すると、奪う現象を反転させられ与える形となってしまう。その与える感覚を永い時の中でコツとして掴んだことで会得した。
- 「キリング・ストーム」
聖棍クレシューズを高速で振り回し、無数の鎌鼬を乗せた暴風の渦を放つ最大の技。
罪状
「己の〈強欲〉がために、王国と友好関係にあった妖精王の森を破壊し「生命の泉」を我が物とし、聖女を殺害した」
盗賊として名を馳せていた頃、育ての親であるジバゴから教えられた「生命の泉」を目当てに、妖精王の森に侵入した。そこで出会ったエレインと次第に絆を温めていくが、魔神族の襲撃の際に彼女に庇われ、「生命の泉」を託されて不老不死となったのが真相。
自ら出頭して死罪を求刑されていたものの、多くの刑罰でも死ねなかったため、投獄という処置に至った。
劇中の動向
「生命の泉」の事件後、本編から十六年前に<七つの大罪>としてメリオダスの手で直接牢から出される。
団員の中でも特に問題児であり、王国中のぬいぐるみを奪ったり、乙女の城の戦いの最中、酒に酔いつぶれて団員を危機に晒した事もある（エディンバラの事件の際にはキングやディアンヌの魔力を奪って、彼らが苦戦する姿を酒の肴にしていた。後にゴウセルによって暴露され、ディアンヌに絞められている）。
ザラトラス殺害事件後はバステ監獄に投獄され、神器も奪われてしまう。
それから十年後、仲間を探していたメリオダスと再会、合流する事となる。
リオネスでの決戦の時、最大の目的である『殺されたエレインを蘇らせる』ためにリオネス城の地下に侵入。そこにあったケルヌンノスの角笛に宿っていた『女神族』と交渉する。
女神族から条件として「メリオダスを殺せ」と提示され一時とはいえメリオダスと戦う事を選んでしまい、同時にメリオダスが魔神族であることを知った。
第二部開始直後、上記の関係の変化や妖精王の森に向かう目的も重なって〈七つの大罪〉を自主的に離反する。
アルビオンとの戦闘後、生まれ故郷であるレイブンズで情報を仕入れていた時に、育ての親のジバゴと再会。彼の死を見届けた直後、十戒の魔力により復活したエレインと再会する事となった。
他の人物との関係
聖女を殺した罪で監獄生活を送っていたバンを勧誘した人物。
度々戯れ合っては周囲を崩壊させることもある。
不死身の肉体にもかかわらず残っている首の傷は、十年前にメリオダスに手を出して彼の怒りに触れた折についたもの。
普段は仲がいいが、戦いに関する価値観など、噛み合わない部分も少なくない模様。
「生命の泉」を守っていた妖精族の姫。キングの妹。
詳しくはバンエレ参照。
エレインの実兄。
メリオダス曰く「良いコンビ」であり、騎士時代は暴れるバンに代って尻拭いをしていた。
十年前の事件以降に彼の罪を知ったため、妹と故郷の仇として命を狙うが後に和解。
その後、癖のあるメンバーに対し、なし崩しに二人でツッコミなどを行うようになる。
バステ監獄にいた聖騎士見習い聖騎士。
ある事が切っ掛けでバンを恨んでいる。
後にバンの天敵として再登場するが、第一部の戦いの際に助けてもらった経緯から一人の異性としてバンに思いを寄せるようになる（ちなみに、幼少期に既に顔を合わせていて、その際は花束を持って求婚していた）。
ランスロット
バンとエレインの子供…男？女？
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七つの大罪(漫画) メリオダス エリザベス ディアンヌ キング ゴウセル
以下、ネタバレ注意
……頼む やらせてくれ この手で…… 親友(ダチ)を救いてえ
復活した猛者達を目の当たりにし続け、他団員の成長を感じる中で自身の実力不足に葛藤するバン。
そんな折、魔神王の呪いにより感情を煉獄へと奪われたメリオダス。彼の感情を取り戻さんとする七つの大罪だったが、マーリンから外界の1分は煉獄で1年間となり、古における猛者であっても廃人と化す凄まじい環境であることを説明される。
しかしバンはそれを承知したうえで煉獄に飛び込んだ。
最初の100年間は骨まで燃え、血まで凍り、猛毒で腐り、そのたびに復活を繰り返した。
200年経つ頃には、火傷・凍傷・吐血程度までに適応し、
もう200年経つ頃には眠れるようになった。
捜索の途中で魂が疲弊し、異形の怪物となり果てるも復活。さらに異形化したものの中でも特に強い竜形態の怪物と交戦。永きに渡る戦いの後、怪物の姿から元に戻ったメリオダス(の姿をした彼の感情)と再会を果たした。
その後も、
衣食のために煉獄に原住する超常種を狩る
煉獄からの脱出のため魔神王の妨害を突破する
等の試練をそれぞれ数十年〜数百年の単位で挑み続け、成長・突破していった。
そしてとある協力者の援護のもと苦心の末、遂に煉獄の扉をくぐって脱出することに成功した。
現世へと帰還後。
連合軍が魔神族の大軍と交戦し、エレインの命が尽きかけたところに参戦。十戒すら足元に及ばないほどの実力を身につけていたバンは腕の一振りで魔神族を壊滅させた。
メラスキュラの手による不完全な復活であったために身が保たず死を待つのみであったエレインに対し、バンは煉獄における壮絶な戦いの中で身に着けた”贈与(ギフト)”を発動。
自身の持つ膨大な生命の泉のエネルギーを全て流し込み、エレインの命を今度こそ救ってみせた。
バンの永遠の命は完全に失われた。
…んなことはどうでもいいさ お前との約束さえ果たせればな♬
「いつかお前を奪う」
エレイン
これでお前は一生俺の物だ♬
そして七つの大罪と共に聖戦を戦い抜き、聖戦後晴れてエレインと結婚。子供をもうけるが10歳の頃に失踪。数年後湖の騎士として帰還するまでエレインと悲しみに打ちひしがれていた。
続編『黙示録の四騎士』にも後ろ姿のみ登場。ベンウィックからリオネスにいるアーサーに対し攻撃的な魔力を送っていた。
