概要
ラーミアやアニスだけではなく守護の竜やハドルドにまで母と呼ばれる謎の女性。
『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~』で起きた事件の黒幕と言える存在で、100年前から“神器”と呼ばれるものを求めていたこと以外、その正体や目的は長らく謎に包まれていた。
その正体は(名前から既に予想はされていたが)大魔王ゾーマの妃に当たる人物にして、(おそらく)本作のラスボス。
元々は“夜亡き魂”として彷徨っていたが、ゾーマに見いだされ正室として迎えられると同時に魔族として生まれ変わった元人間の女性。
ゾーマが世界を闇に包んだ後に自身が望む世界に創り変えることを任されていたが、それを察知した初代賢王やオルテガたちによって体を磔にされてバハラタの地に封印されてしまい、その後、夫のゾーマもオルテガの息子によって打たれてしまい、野望は潰えたかに思われていた。
しかし異魔神が討伐されてからしばらくたったある日、人間の生み出した大量破壊兵器・“魔剋爆弾”の実験の影響で意識が覚醒。
精神体のみの状態でありながら、ラーミアの卵を空間の狭間に産み落とさせ、さらにラーミアを唆したり“失われし日”を引き起こすなど、自身の復活と同時にゾーマと夢見た悲願を成就する為に暗躍していた。
当初はアニスやラーミアに慈悲深く接してはいるがそれは表面上だけであり、その本質は邪悪そのもので、2人の事は自身の目的を果たすための単なる道具としか思っておらず、疑念を持たれた際は2人を真実から遠ざけるべく隔離工作を行うなどの行動を見せていた。
意識が覚醒後、力を取り戻すためにラーミアとアニスを利用して世界に散らばる6つのオーブを集めさせていたが、それはラーミアの卵を侵食して卵が孵化すると同時に本来ラーミアが持つはずだった能力を奪うのと同時に、オーブが揃って孵化すれば自分も復活できるように画策していた為であり、後にアニスが正気を取り戻して反旗を翻すものの、一素早く最後のオーブを掠め取って肉体を取り戻すことに成功するとゾーマの肉体をも取り込み遂に完全復活を果たした。
そしてさらにラーミアの力だけでなく世界樹すらも利用し世界中の魔物や人間の遺体を取り込むことにより新たな魔物たちを産み落とすと本格的な侵攻を開始した。
なお、“魔石融合炉”をも取り込んでいる為、産み落とされた魔物たちは“闇の衣”をノーリスクで身に纏っているという特徴を持っている。