クサビラ神
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くさびらがみ
民間伝承に伝わるキノコを司る神。
伝承や大御所著の本の解説によれば、今から遡る事の舒明天皇(593年?~641年)の頃、この地方が大飢饉に見舞われ人々は餓死寸前だった。
そんな折、森の近くを飢えで意識が朦朧としていたある男の目の前を見た事も無い小さなものが森へと歩いて行くのを目撃した。
不思議に思った男はそれの後を付けて行くと、森の中に今までなかった見た事も聞いた事も無いキノコが辺り一面に大量発生しているのを見つけた。
そのキノコを口にした所、如何やら食べられる事が分かった村人たちは、それを食べて飢えを凌ぎ、如何にか飢饉を乗り切る事ができた。
その後、実はキノコが発生した場所は神社内の境内だった事から、これを神意の現れとし、人々は感謝の気持ちを込めてキノコが発生した神社をだれかれとなく“菌(くさびら)神社”と呼び慕われる事になったという。
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