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クロロゼ

くろろぜ

漫画『クロノクルセイド』のクロノとロゼット・クリストファのカップリング。
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概要編集

クロノロゼット・クリストファのカップリング。

随所でお互いを異性として意識する描写が入るものの、表向きは「お互いの大切な人を見つけ出す」という恋愛以外の強い目的と信頼で結ばれた最強タッグである。


たびたび、ロゼット(時にはクロノ)の精神世界内で青年クロノとロゼットが男女の関係になっており、ロゼットが少年クロノに青年クロノや出会いたてのクロノの面影を追ってときめくシーンもあり、ラストには、ロゼットが青年クロノにキスをしたシーン(口付けはカットされている)、青年クロノがロゼットにキスをするシーン(ハッキリと描写された)、大人の美男美女になったロゼットとクロノの最後(最期)の再会シーンという、萌えシーン及び涙腺崩壊シーンがてんこ盛りである。


最終回の「悪魔(少年)と修道女(少女)の物語」というフレーズは、「主語とルビが逆では?」と思った人も多いだろう。

信頼し合えばし合うほどロゼットの魂が削られていき、アイオーンとクロノの敵対関係が過激化していく2人の関係は、真綿で首を絞めるEDを意味しているのである…。


先見の聖女マグダレーナと罪人のリーダー・アイオーンとの複雑な四角関係編集

本編を読んだ人なら分かると思うが、本作は、「ヒロインが出会ったヒーローに亡くなった昔の恋人がいて、ヒロインがヒーローを男やもめと認めつつくっつく」というベタなラブコメのようでそうではなく、「ロゼットとくっつくのはクロノ?アイオーン?」「クロノが好きなのはロゼット?マグダレーナ?」と議論しながら読む話だったりはしない。


  • 聖女マグダレーナと魔界(パンデモニウム)の頭(元は女悪魔・リリス)が共鳴してマグダレーナの心が穢された設定
  • 魔界(パンデモニウム)の頭の中身(の魂、知識)=世界の心理が知られ渡るのを恐れたアイオーンが、クロノ(悪魔なのである程度なら再生可能)とマグダレーナを同時に貫いた設定
  • マグダレーナが死に際に呟いた叙述トリック風の一言がトラウマになっているクロノに、ロゼット(アニメではアズマリア)が言った「良かったことまで否定しないで」という、恋愛というよりは時間というテーマを体現した台詞
    • 「良かったことまで否定しないで」の台詞は、おそらく、複数の意味合いを持ち、ロゼットのマグダレーナを失ったクロノへの慰め(作中の設定)、不況の世の中を嘆く読者たちへの慰め、長期連載を一瞬で鬱アニメに変えられた作者の自分自身への慰め、『クロノクルセイドは9割型好きだが、男女関係だけが唯一気に食わねぇ』と思っている読者への慰めを意味している可能性が高く、三番目の感想は、クロノクルセイドに限らず、男女が半々ずついる作品に来がちなクレームであり、クロノクルセイドは「ダブル主人公とその他」「女性キャラとその他」という描き方のお陰で、泥沼要素が最小限で済んだ。
  • 魔界(パンデモニウム)の頭が魔界(パンデモニウム)そのものとなり、中枢部(悪魔たちを産んで司る、妊婦型の装置・リリス)が魂が抜けたロゼットの肉体に憑依しようとした設定
  • 聖女マグダレーナ(の表情、意志)がロゼットを初めとした本編の様々なレギュラー女性に似ていて、マグダレーナに共鳴したリリスにも似ているであろう設定
  • アイオーンが追い求めた、かつて悪魔を産み落としたリリスの中身が空洞だったオチ
    • マグダレーナの「はいってこないで、いたい、いたい」「本当の私はどこかにこぼれちゃいました」という台詞とリンクしており、「※変な自己投影や誤解をしないで下さい」と訴えているのが分かる。

重要なのは、上記の設定の解釈なのである。


その他の見どころ編集

最初期はロゼットの憧れの人・レミントン牧師が2人の当て馬役をやっていて、冒険の途中までもレミントン牧師が当て馬のような雰囲気であり、ドラマCDではレミントン牧師とロゼットの関係を心配するクロノがアズマリアに焼きもちを指摘されるサービスカットまで存在している。

ロゼットの精神世界内で、この当て馬役が、知らず知らずのうちにトラウマとして深層心理にこびりついていたアイオーンに移り変わっていったようである(アニメでは分かりやすくなっていて、NTRシーンまで存在している)。

ロゼットは元々胡散臭いマグダラ修道会及びレミントン牧師を苦手がっていて、レミントン牧師がアイオーンからヨシュアを取り戻すために自分とクロノに協力してエクソシストとして育ててくれるようになってから、彼とマグダラ修道会そのものに好感を持ち出した。すなわち、本当に男性として恋していたのは青年クロノだった。


また、クレアが悪魔と知る前のクロノに片想いしていた裏設定と、シスターケイトが悪魔のクロノを警戒している設定を踏まえながら『エリザベス1921』を読むと、本編をより深く楽しめる。

ロゼットは、クロノが他シスターにモテるのを恐れていたのではなく、他シスターが悪魔のクロノやクロノと契約した自分を差別するのを嫌がっていて、クロノを守ろうとしていたのである。

ロゼットの精神世界内に登場するやたら優しいレミントン牧師は、実は理想のシスターケイトの姿なのかも?


よくショタコンのサテラがクロノを猫かわいがりしているが、ロゼットが色気過剰なサテラを警戒しているだけで、三角関係ではない。

サテラは変態ではなく、頼りになるお姉さんキャラで、アズマリアに未熟な頃の自分を重ねていたこともあった。


ロゼットとヨシュアの関係が近親愛臭く描かれることがあるが、本作でクリストファ姉弟とハーベンハイト姉妹はいい意味でも悪い意味でもまったく同じ位置付けである。


リゼールがアイオーンに愛されず、アイオーンとヨシュア(とその姉)の仲良し関係に嫉妬し、ロゼットや街の人々に八つ当たりしたことがあるが、リゼールが片想いしているのがクロノじゃなくて本当に良かった。ロゼットの恋愛のライバルは、心の友の聖女マグダレーナだけだった。


関連タグ編集

クロノクルセイド NL 三つ編みペアルック


一粒で何度も美味しい

ダブル主人公 男女バディ 主ヒロ

少年少女 おねショタ 青年少女 美男美女

人外×人間 魔物×聖職者 メリーバッドエンド 鬱くしい

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