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概要

CV:根谷美智子

生年月日/1905年6月10日/身長/172cm 体重/50kg 3サイズ B/91 W/60 H/87

ドイツの富豪の令嬢で、美術商の元締めの次女。晶喚石は母親譲り。19歳。

アイオーン一派によって襲われた宝石使いの一族・ハーベンハイト家の最後の生き残りで、「宝石の魔女(ヘクセン・デア・ユヴェール)」の通り名で知られる魔石使い(ジュエルサモナー)。

宝石(ユヴェール)と「晶喚(ラーデン)」のかけ声で一月から十二月の名前が付く晶喚獣(使い魔)を編み出し、晶喚獣は「輝力(きりょく。宝石特有の魔力。)」が切れると消え、晶喚獣へのダメージは自分自身へのダメージとなり、稀に魔石使い自身が攻撃を受けることも。

幼い頃に「尖角の無い悪魔」に攫われた姉のフロレット・ハーベンハイトを探している。

ナイスバディだが、胸の下に10年前の事件でできた傷(火傷の跡?)があり、パンデモニウムでの戦いで再びお腹に傷跡を作ってしまった不憫な女性である。

原作・アニメ共に、コスプレしているパッケージイラストでは、パラレル空間なのでお腹の傷は消されている。

大人びた服以外では、黄色い服をよく好んで着ている(フロレットに結ばれたリボンの色とお揃いで愛着があるのだろうか)。

偶然にも、ロゼットもクロノに黄色いリボンを結び付けている。

贅沢なのか、寒がりなのか、よくファーコートを着用している。サテラに限らず、この作品は女性キャラが露出度の高い服の他、防寒具を着けているカットやホットドリンクを持っているカットも多い。

原作では単行本3巻、アニメでは6話から登場。ドラマCDには登場せず。

チョーカーに付けている水晶(初期設定ではルビーだった)は、特定の相手を閉じ込める結界を作るのに使われる道具で、アニメでは10月の誕生石が結界を作る道具となっており、水晶はただの飛び道具となっていた。

姉とお揃いのピアスは原作では双子座の誕生石(元々は2つ1セットで姉が付けていたもの)で、アニメ版では、いざという時に宝石の剣に変わるペアルックの護身用の武器という設定になっていた。

サテラとフロレットの母親は、原作では顔の半分が描かれていて、アニメでは倒れている姿が描かれている。

原作ではショタコンだが、アニメではショタコンさが弱まって、シスコンさがアップしている(ただし、DVDのパッケージで小クロノに寄り添っているなど、原作に近いカットもある)。

我儘令嬢風の性格で、原作ではロゼットぐらいにしか嫌味な印象を持たれていないが、アニメ版は我儘さが度を越していた。

庶民向けのホットドッグに「まずい」と言い放ち、本場のヴルストを求めるシーンは、どう見ても◯◯◯◯のメタファーです、本当にありがとうございました(だが、男にうるさい設定はなく、男性ではショタや執事のシュタイナーばかり相手にしていて、サテラに惚れる男モブたちは軽くあしらっている)。

ロゼットを爆発するポップコーンに例える(ロゼットはサテラをミルクタンクに例えた)など、よく庶民向けのジャンクフードを馬鹿にする。

作者が誕生日にクロノクルセイド20周年記念として描いたXの落書きで、小クロノ、ロゼット、アズマリアがハンバーガーを食べているが、ドイツ生まれのサテラはさぞハンバーグの味にうるさいことだろう。

余談

イメージソースになったのは、『GS美神』の六道冥子(『超解!クロノクルセイド』より。冥子は一言でいうと「お嬢様の悪魔くん」。)で、男主人公の補佐役、守られ役、攫われ役ではない女主人公の作品複数を参考にした痕跡であるらしい。

時の象徴の魂(アストラル)を削って純粋な悪魔を使役する修道女・ロゼットに対する、金の象徴の宝石(ユヴェール)を利用して使い魔複数を飼いならす魔女(正確には魔女っ子)というコンセプトであるらしく、アニメ版のキャラデザイナーには「使い魔を使役する立場なため、殆ど動かない」と指摘されている。

回想シーンで、宝石を晶喚獣に変えられず、母親に叱られて魔方陣の中央で泣いている姿は、宝石の魔女ならぬ宝石の喪女であり、魔石使いになるには家柄が良くて顔がかわいいだけでは駄目なのが分かる(成長してナイスバディの美女になり、亡き両親と攫われた姉への想いが強化され、自ら姉探しの旅に出る決意をし、足りない魔力が充填されたのでは?と推測される)。

晶喚獣の先祖は魔界(パンデモニウム)の生き物である設定が匂わされている。

アニメでは、アイオーンに女性として辱められる描写がされており、割とロゼットと同様に悪魔に耐性がない人間なのが分かる。

「想い」は「才能」を凌駕するのか?

姉・フロレットとの違いは「生まれつきの才能」という曖昧な概念以外にもある。

フロレットが姫騎士タイプなのに対して、サテラは姫と騎士タイプである点である。

姫(サテラ)自身はまったく攻撃ができず、敵に姫と騎士の間に入って来られたら終わりなのである。その上、フロレットはホーン代わりの首輪と手枷の影響で体が悪魔のように再生し、サテラには首輪と手枷を壊す戦闘力すらなかった。

すなわち、ハーベンハイト姉妹の対決は、フロレットを倒すための勝負ではなく、どちらかの晶喚獣が倒れるまで待つための勝負でもなく、「フロレットを説得させてフロレットが折れるまで待つ勝負」「サテラ自身が攻撃を受けないようにする時間稼ぎ」だった訳である。

アニメ版の動画で、「姉妹の後ろのスタンド(晶喚獣のこと)がなんのためにいるのか分からない」というコメントが付きやすかったが、アニメ版は上記の様子が分かりづらかった。

容姿と性格はサテラのほうが派手でアッパーで、アニメ版を見る限りサテラの容姿のコンプは「赤毛の癖っ毛」ぐらい(姉にリボンを巻かれているシーンがある)で、成長後は胸囲と身長も姉を越しているのに、フロレットのほうが魔力も腕力も上な理由は謎であった。

ハイヒールで走るのにも文句を付ける我儘な性格ではなければ、フロレットほど強くはなれずとも、RPGの魔法使いが持つメイスのような、自身を守る武器を晶喚する程度の能力は得られたはずであり、余計なコンプレックスは持たずに済んだのかもしれなかった。

攫われたフロレットを探すために旅立つ決意をしたのは、サテラ自身から出た行動力であるというのに…。

サテラと同じく「部下に指示を出すタイプ」のシスターケイトは、体術を所持しており、現場で戦っていた経験もあるため、戦う者たちの気持ちが理解できるのかもしれない。

作者がたびたび、「男性キャラ除くメインキャラでサテラの人気が低い」「見た目を人妻(保護者)に見られがち」という点を嘆いているが、幼女verがたびたび本編に出ていて、アンチが付きやすい男女の恋愛も担当していないため、見た目がロリ系ではないのはさほど問題ではない可能性があり、令和には、サテラのキャラ付けを象徴する悪役令嬢ブーム、百合厨と百合アンチの解釈違いブームが来てしまっている。

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