概要
韓国ではよく知られている闇への恐怖から生まれたといわれる妖怪で、クスンデと濁らずに表記されることもある。
この名は「暗闇の中では巨大なもの」といった意味であると考えられている。
小さな子供の姿で田舎の暗い場所に現れ、見かけた大人が「こんな場所は危ないから」と助けようとすると巨大な影に化けて驚かせるばかりではなく、襲い掛かって殺してしまうこともある恐ろしい存在である。
影の妖怪なので、剣などの武器を用いた物理的な手段では倒すことができないが、提灯などの照明を持った大勢で取り囲めば退治できるという。
またザリガニが好きで、与えれば喜ぶので逃げられるともいわれる。
元々は土着神だったという説もあるが、これは後述のオドゥクシニと混同されたためであるという。
類似した存在
オドゥクシニ(어둑시니)
グスンデと同じく闇を司る妖怪でオドクサニー、アヅクシニとも呼ばれる。こちらは人を脅かしはするが命までは奪わないとされる。シニは神位という意味であるという。
グスンセ(그슨새)
済州島に伝わる蓑笠のお化けで人に憑りつき自殺させる。名前は似るが関係はないといわれる。
見越し入道
急に大きくなり脅かすという日本の妖怪で、伝承に共通点が見られる。