ウロンガクシ
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うろんがくし
ウロンガクシ(우렁각시)とは韓国の伝承に登場する田螺(タニシ)が化身した女性。
ウロンガクシ(우렁각시)とは、ウロン(田螺)が化身して独り身の貧しい百姓のガクシ(花嫁)となる異類婚姻譚に分類される韓国の民話、もしくは登場する女性の呼び名。
日本ではウロンカクシやオロンカクシと表記されることもあり、田螺花嫁の他、田螺女房、田螺姫などと邦訳される。
貧しい百姓の青年が田畑で仕事中に、ひとりぼっちであることの寂しさを独白すると、どこからか「一緒に暮らしましょう」と返事があり、そこで見つけた大きな田螺を持ち帰ると美しい女性に化身して花嫁になってくれた。
そんななか、村にやってきた暴君や役人が美しい花嫁を奪おうと無茶な条件の勝負を挑んでくる。
青年は実は龍神の姫であった花嫁の助力でいくつもの勝負に勝ち抜き、最後は幸せに暮らしたという筋であることが多い。
なお、この物語にはいくつものバリエーションがあり、青年が花嫁の提示した条件(3日もしくは3ヶ月、3年は結婚を待って欲しいなど)を無視したために、役人に花嫁は連れ去られ、青年も死罪とされてしまったというものもある。
この物語は韓国ではとても有名で、ウロンガクシは男性にとっての理想の女性であるとされ、「全国家事労働者協会」をはじめとした人々を助ける組織名や社名、屋号などにも用いられている。
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