概要
韓国の済州島の伝承される妖怪で、蓑笠に似たズゾリという雨具を身に纏って街道を徘徊しているのだという。
一般的に昼間に現われ、通りかかった人に取り憑いては自らの首を絞めさせたり、首を吊らせて死に至らせる。
行動がおかしいことに気づいた者がいれば止められるが、普通の人にはグスンセの姿は見えないので、魔が差したとしか思えない怪死として扱われるのである。
名前だけなら、韓国の伝承に登場する闇の怪グスンデに似るが、グスンは「誤ったこと」、セは済州島の方言で「邪悪な機運や怨念」を意味する。
近年の韓国の創作では、自殺させるという表現が刺激的なため、雨具を着ているので風雨を呼んで、空を飛ぶという設定で子供向け作品などに登場する。