概要
ギリシャ神話に登場するペムプレードー、エニューオー、デイノーの女妖怪3姉妹。
名前はそれぞれ、「意地悪」「好戦的」「恐ろしげな」という意味で、グライアイも「老婆」を意味する。海神ポルキュースを父に、その妻ケートーを母として生まれた。出自を辿ればゴルゴーンとも姉妹関係にあり、白鳥の羽が生えた老婆の姿をしているという。絵画によっては老婆ではなく、女神の姿で描かれる事もある。
ゴルゴーンの住処近くに三姉妹で暮らしており、生れつき歯と目が欠けている為、一つしかない歯と目を交代で使い分けている。
住処にやってきた英雄ペルセウスは彼女達に対して「メドゥーサを殺せる宝具を持ったニュンペーの居場所を吐け」と彼女らに詰め寄るが、教えようとしないので、大切な目をダシに取り、彼女らが情報を吐くと返してやった。
異説によるとペルセウスは自身をゴルゴーンに告げ口させない為、奪った目玉をトリトニス湖に投げ入れたともいう。
関連キャラ
CV:谷育子
ドヴェルグ族の老婆として登場。主人公のサポートをしてくれるが、正体は不明。
CV:津田延代(ラケシス)、京田尚子(クロト)、磯辺万沙子(アトロポス)
運命の女神モイライと習合しており、過去から未来まで見通せる魔眼を持つが、
一個しかないので3人で共用している。運命を占う以外はグライアイの要素が強い。
1981年版に登場。水晶玉の様な目玉を共有する三人の老婆として描かれる。
洞窟に住んでおり、知恵を求めて訪れる人間を大釜で煮炊きして食らっている。海の怪物クラーケンを倒す方法を探しに来たペルセウス一行を手玉に取ろうとした所で、機械のフクロウ・ブーボーの機転で目玉を奪われてしまった。
目玉を取り返すのと引き換えに、強大なクラーケンを倒すには、メドゥーサの首が必要な事、クラーケンを倒す以上に難しいかもしれない事をと教える。またペルセウスが魔力を持つ目玉を手にした事でメドゥーサの毒に免疫を得た事を伝えた。それを聞いたペルセウスは目玉を投げ返し、三人が慌てているのをよそに急いで立ち去った。
2010年版にも登場。こちらではベクシンスキー風の異形として描写され、右手に目玉を持って周囲を視認する怪物として描かれた。
関連タグ
サイクロプス:同じく一つの目しか持たない怪物。