概要
艦名に由来は、第一次世界大戦にてイギリス海軍との戦いでレーベレヒト・マース少将と共に戦死した、ゲオルク・ティーレにちなむ。
ドイッチュ・ヴェルケ社にて、1934年10月25日に起工された。それから、1935年8月18日進水、1937年2月27日就役となった。
1939年8月、バルト海で水雷艇ティーガーと衝突し損傷した駆逐艦マックス・シュルツを曳船に引き継ぐまで曳航した。1940年4月、ノルウェー攻略戦(ヴェーゼル演習作戦)に参加し、ナルヴィク攻略に従事となった。4月9日、侵攻部隊はオフォトフィヨルドに進入する。ゲオルク・ティーレと駆逐艦Z21(ヴィルヘルム・ハイドカンプ)、Z11(ベルント・フォン・アルニム)の3隻がナルヴィクの占領に向かい、その際ノルウェーの海防戦艦2隻を撃沈した。
4月13日、戦艦ウォースパイトを中心とするイギリス艦隊が再びフィヨルドに進入し、第2次ナルヴィク海戦が発生した。ゲオルク・ティーレは雷撃で駆逐艦エスキモーを大破させたが、最後は陸に乗り上げて全損となる壮絶な結末となった。