概要
第一次世界大戦での敗北後、再建を図っていたドイツ海軍が戦後初めて建造した駆逐艦の艦級。
Uボートなどと同じく、艦種を表すアルファベット1字(ZerstörerのZ)と番号を組み合わせた艦名のほかに、固有の艦名も持つ。艦名はすべて第一次大戦で戦死した海軍軍人の名前にちなむものである。設計年度より1934型とも呼ばれる。1937年就役。
排水量2,000トンを超える大型駆逐艦だが、12.7センチ砲5門、53.3センチ魚雷発射管8門と武装は並みで、航続力も乏しい。
新型の高圧ボイラーを搭載し速力は38ノットと高速だが、整備が困難で故障が頻発した。
あまり成功した艦級とはいえず、4隻で次級のZ5型(1934A型)に移行した。
1番艦 | Z1 レーベレヒト・マース | 1935年10月2日進水 |
2番艦 | Z2 ゲオルク・ティーレ | 1935年8月18日進水 |
3番艦 | Z3 マックス・シュルツ | 1935年11月30日進水 |
4番艦 | Z4 リヒャルト・バイツェン | 1935年11月30日進水 |
なお、第二次世界大戦後にも、ドイツ海軍は駆逐艦に再びZ1から始まる番号を付している。こちらのZ1級は、アメリカ海軍のフレッチャー級6隻を供与されたものである。
関連タグ
Z1型→表記ゆれ