コウガイビルとは、陸上に生息するの一種。扁形動物門三岐腸目、有名な名で言えばプラナリアの1種である。
プラナリアの象徴たるナミウズムシとは似ても似つかないが、あちらは水生、こちらは陸生。分類的にはウミウシとナメクジくらい離れているため仕方の無い話である。
粘液に覆われた細長い体で、頭部が扇状になっている。
クロイロコウガイビル、オオミスジコウガイビルなどの種類がある。
名に「ヒル」と付くが上記の分類通り全くの別種で、人間の血を吸うことはない。
漢字表記は笄蛭。伸びたところが笄に似ているため。公害蛭でないし、蛭とも関係がないが、元々いなかったスコットランドでは外来コウガイビルが蚯蚓を乱獲しまくってるので大変だそうである。
プラナリアの名に恥じず、「移動能力の低いコウガイビルがここまで広く分布するのは、物や動物にくっついた状態で何かの拍子に体が千切れ、くっついたままの片割れが運ばれた先で復活するという方法で広がったため」という説が有力であるくらいの再生力が持つ。
さすがにナミウズムシ程ではないものの再生能力は非常に高く、基本的に切れば切るほど増えるため注意が必要。
ちなみにけっこうタフな割に水がないと困る。
肉食で、ミミズ、ナメクジを食べる。体の真ん中辺にある口から、胃袋を出して獲物へ突っ込み、中から喰う。いやぁぁあああああ。
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姫国山海録:江戸時代に書かれた日本国内で目撃された異物(妖怪)を記録した書物。この生物を「大蛭」という名で紹介している。