「羽蛾さん!これ『ゴキボール』!レアカードなんかじゃない!」
概要
Vol.6で登場した地属性・昆虫族の下級モンスター。
カードテキスト
通常モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1200/守1400
丸いゴキブリ。ゴロゴロ転がって攻撃。守備が意外と高いぞ。
解説
インセクター羽蛾の所持カードとして有名なモンスターで、テキスト通り守備力が若干高い。
レスキューラビットでのリクルートや高等儀式術で墓地に送ってからデビルドーザーの特殊召喚のコストにするなど使い道はないわけではないものの甲虫装甲騎士やネオバグなどこいつより優秀なカードは多いのでこいつにお呼びがかかることは少ない。
こいつなりの利点があるとすれば奈落の落とし穴に落ちないことぐらい(それもビック・アントには負けるが)。
その後このカードをイメージしたデザインのカードとしてゴキポールやG・ボールパーク、超装甲兵器ロボブラックアイアンG等が登場。特にゴキポールは「レベル4昆虫族」の「通常モンスター」でなおかつ「攻撃力の低い」モンスターと併用する事で相手モンスターへの破壊効果を発揮できるカードであり、まさしくゴキボールと併用してくれと言わんばかりの効果であった。
カマキラーはこのカードより攻撃力が低いが、絶版である。
原作での扱い他
前述の通り、昆虫族デッキ使いのインセクター羽蛾が所持している。
ただし、デュエルで使われたのは王国編での遊戯戦のみ。
作中ではレアでも何でもないゴミカードの代表格となっている。
デュエルでの出番は少ないものの、バトルシティ編でインセクター羽蛾が買収した少年(スパイ少年)への報酬として登場。彼に城之内のデッキを盗ませ、デッキ内に寄生虫パラサイドに仕込ませる小細工を行わせた。
その仕事の報酬として手渡されたのがコレである。
少年は報酬としてレアカードを期待していたのか、少年からは「羽蛾さん!これ『ゴキボール』!レアカードなんかじゃない!」とケチをつけるが、羽蛾は最初から約束を守る気が無かったらしく、ゴキボール以上の報酬が払われることは無かった。
ちなみにスパイ少年は原作ではゴキボールに文句を言ったことで羽蛾から殺虫剤を顔面に浴びせられるという仕打ちを受けたが、過激すぎたゆえにアニメ版ではトリモチ銃に変更された。
その後は、ドーマ編での闇遊戯への挑発に使用される。
羽蛾は、闇遊戯の相棒の魂が封じられたカードを目の前で破いて見せるという非情極まりない精神攻撃を行うのだが、実際に破かれたのはゴミカードであるゴキボールだったというトリックである。
この精神攻撃を行った事で逆に闇遊戯をキレさせてしまい、相棒の仇と言わんばかりにオーバーキルされる原因になった。
闇遊戯「覚悟しろよ、この蟲野郎!!!」
蟲野郎「ひょ?」
ちなみにこの話が放送された時点で現実では、このカードはすでに絶版となっていたため、密かにレアカードの仲間入りしていた。ちょっともったいない。
原作で「レアカードなんかじゃない!」などと有名なセリフがあったものだが、絶版とネタ人気のせいでいつの間にやらレアカード枠になっていたのは、なんとも皮肉な話である。
米国ではマクドナルドのハッピーセットで配られている。食品のおまけにゴキブリのカードとはいかがなものか。
しかもアクア・ドラゴンやカイザー・ドラゴンを差し置いてのレア扱いである。確かにネタ方向での人気のカードではあるのだが……うーん。
アニメの続編に当たる「遊戯王GX」と「遊戯王5D's」にも少しだけ登場。
タッグフォースでは作中の大会の参加賞になったりもしている。
ゴキポール
効果モンスター
星3/地属性/昆虫族/攻1000/守1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキからレベル4の昆虫族モンスター1体を手札に加える。
この効果で通常モンスターを加えた場合、
さらにそのモンスターを手札から特殊召喚できる。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つ、
フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。