概要
角川スニーカー文庫から刊行された中村うさぎのライトノベル。全13巻。
外伝は電撃文庫から刊行。既刊は10巻(未完)。
原題は『極道くん漫遊記』だったが、アニメ化に際し改題された。
TVアニメ化もされ、1999年にテレビ東京系にて放映された。
主人公である冒険家のゴクドー・ユーコット・キカンスキーと、彼を取り巻く個性豊かなキャラクターが繰り広げる冒険アドベンチャーである。
特色
- 登場人物の名前の多くは俳句をぶった切った名称になっている。
- 登場する国はどことなく現実世界の国に似ているが気にしてはいけない。名称は野菜から取られることが多い。
- 外伝作品は時系列がゴチャゴチャになっており、本編連載中に執筆されたため一部矛盾が生じる(なんとか取り繕ってはいるが)。
登場人物
ゴクドー・ユーコット・キカンスキー
本作の主人公。年齢16歳。身長172cm、体重58kg。好きなものは金儲けと美女。嫌いなものは命令されることと儲けのないことと占いバーサン。イナホ国では外道丸と呼ばれる。
名前の通り傍若無人の自由気ままに生きる悪党にして史上最低のヒーロー(アニメ公式サイトより)。自分のためなら仲間でも平気で裏切るが大抵失敗に終わり、しっぺ返しを食らっている。ルーベット曰く「頭が良ければ大悪党になっている男」。剣の腕は一流であり、炎の魔剣を用いて戦う。
本当はエシャロット国の王子だったが、父親によって体を二つに裂かれ、占いバーサン(闇の女王)によって蘇る。その際血筋による生来の二重人格が分かれ、セイギとゴクドーという二人の人間が生まれることとなる。
旅の中で老人となったり、ルーベットとなったり、神を取り込んで不老不死となったりと波乱万丈の人生を歩むこととなる。
ルーベット・ラ・レェテ
本作のヒロイン。年齢15歳。身長153cm、体重41kg。好きなものは武芸一般と自己鍛練と歌うこと(歌はすさまじくヘタ)。嫌いなものは家事と規律と退屈。
1巻でゴクドーと共に国王を倒したことがきっかけでゴクドーと共に旅に出る。ゴクドーには時に人身売買されることもあるが、なんだかんだと旅を続ける腐れ縁の関係である。外伝においてアンデッドと共に冒険を繰り広げたり、ゴクドーと同じように神を取り込んで不老不死となったりと彼女の人生もまた波乱万丈である。
ニアリー
(CV:三木眞一郎)
魔王ルシファー(阿修羅王)と闇の女王(闇の精霊王にして羅刹姫)の息子で通称「プリンス」。2巻でパルミット国に混乱を引き起こし、母親によって魔力の大部分を封印されてゴクドーと旅をさせられることになる。女たらしで様々な女性登場人物にちょっかいを出しているが、最終的に外伝で異母弟であるフローラと同性結婚することとなる。