概要
『ゴルビーのパイプライン大作戦』とは、コンパイルが開発、発売した落ちものパズルゲーム。
1991年4月12日にMSX2およびFM-TOWNS版が発売され、同日にファミコン版が徳間書店より発売された。
MSX専門誌『MSX・FAN』に読者から投稿され『DiscStation』に掲載されたユーザー投稿ゲーム「水道管II」をベースに商品化したもので、コンパイル社長「仁井谷正充」のアイデアにより、当時のソビエト連邦の最高権力者、ゴルビーこと「ミハイル・ゴルバチョフ」を登場させた。
このために徳間書店は大使館にゴルバチョフの肖像権の使用許可を申請したらしい。
後の移植版ではタイトルが「パイプライン大作戦」となり、ゴルビー要素は修正された。
2023年4月11日にプロジェクトEGGにて、ゴルビー要素を含めた完全移植版が配信された。
ストーリー
(ファミコン版の説明書より引用)
キミの手で、日ソ友好パイプラインを造れ!
日本のすぐ隣にあるのに、ぼくたち日本人にとって遠い存在だった、ソビエトという国。
でも、ゴルバチョフ大統領(ゴルビー)の登場によって日本とソビエトは、ぐーんと友好を深めつつある。
そして、さらに友好を深めるために計画されたのが、東京とモスクワを結ぶパイプラインの建設なのだ。
シベリア鉄道に沿ってパイプラインを造るという壮大な計画、その成功はキミの手にかかっている。
日ソ交流新時代は、キミ自身が作り上げるのだ!
登場人物
ゴルビー
タイトルにもなっている最高権力者。
パッケージイラストに大きく描かれているが、ゲーム中の登場はタイトル画面のみ。
存在が黒歴史となった移植版では、パッケージイラストは黒く塗りつぶされ、ゲーム中から影も形もなくなった。
女の子
名称不明。ロシアの民族衣装を着ている。
このゲームの実質的な主人公で、ゲーム中は一喜一憂する姿がスコアボードの下に大きく表示され、右上にはミニキャラが次々とブロックを蹴り落とし、上まで積みあがってしまうと自ら飛び降りてブロックを貫いて底に激突、気絶してゲームオーバーとなる。
男の子
名称不明。当時の現代的な服を着ている。
ゲーム中の登場はタイトル画面のみだが、説明書内で女の子に手を引かれているイラストが描かれている。
女の子が日ソ友好におけるソ連の象徴と解釈するなら、男の子は日本の象徴、ひいてはプレイヤーのアバターとも考えられる。
関連動画
MSX2版
ファミコン版のアレンジ移植「パイプライン大作戦」
ファミコン版の完全移植版
GORBY VS PUYO
コンパイルスタッフが作ったとされる同人ゲーム
舞台が宇宙で上空からぷよが降って来る
それを、ソビエト連邦の紋章が付いた自機で撃ち落とすシューティングゲームなのだが、
打ち損ねたぷよは下に積もり、4つ揃うと消えるぷよぷよ要素の複合したゲームとなっている。
ネット上に情報が全くなく、プレイ動画も一切無い事から身内限定で作られた物が、ネット上に出たのではないかと推測される。