データ
タイプ | 脱出型 |
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プレイヤーの数 | 100人 |
衣装 | なし(※1) |
期間 | 不明 |
ルール説明 | なし |
(※1)タオルが用意されており、一応体は隠せる。脱衣所にはバスローブもいくつかある。
主なプレイヤー
ゲーム内容(ネタバレ注意)
銭湯から脱出することでゲームクリアとなる。
エリアは露天風呂、内湯の大浴場、そして玄関に続く脱衣所と大きく分けて3種類。露天風呂から内湯、内湯から脱衣所への出入り口はそれぞれ一箇所だけ。
プレイヤーのスタート位置は浴場にあるシャワールームで、エレベータのように床下から地上階へ排出される仕様になっている。
浴場や露天風呂の中にいるうちは気づかない者もいたが、銭湯だけに浴場も露天風呂も2つずつ存在する。ただしプレイヤーは女だけなので、男女ではなく、後述のキーアイテム「下足札」に対応する「金」「銀」で分かれている。
大浴場はトラップらしいトラップはないが、各所に視界がマトモに通らないレベルの湯気が立ち込めている。露天風呂は林に囲まれており、隠れ場所が多い。
脱出のためには銭湯内の各所に隠された「下足札」を見つけ、玄関までもっていく必要がある。
下足札は純金のものと純銀のものがあり、それぞれに番号が振られている。下足札を玄関まで持っていき、下駄箱から対応する履き物を手に入れ、それを履いて建物から出ればクリアとなる。下足札は金銀合わせて70枚で、プレイヤーの人数よりも少ないため当然奪い合いが発生するという、対戦型の要素も含んだゲームとなっている。
玄関のタイルには高圧電流が流れており、絶縁能力の高い履き物を履いていない限り感電死する。その他、不正防止(下足箱の履物をつかわず、絶縁体で自作する等)のために2丁の銃が設置されている。
結果
ソロでの攻略は困難であるため、作中では多くのプレイヤーが協力してゲームに挑んでいる。大多数のプレイヤーは玄関に集中し、人数分の下足札を確保するために他のプレイヤーを襲って下足札を奪っていき、出遅れたプレイヤーは露天風呂に籠城して機会をうかがうことになった。
死亡したプレイヤーは100人中30人。そのため無駄な死者を出さず最大人数が生き残っている。
生存率
- 理論上の最大生存率: 70名(70.0%)
- 実際の生存率: 70名(70.0%)
生存者
- 幽鬼(露天風呂側。左手の中指から小指までの3本を欠損、以後義指を使用)
死亡者
- 吾妻(露天風呂側。御城たちによって湯船で溺れさせられて死亡)
- 御城|(玄関側のリーダー。幽鬼に鏡の破片で首を刺されて死亡※1)
- 狸狐(玄関側。玄関のタイルで感電して死亡)
- 蜜柑(ソロ。他プレイヤーによって湯船で溺れさせられて死亡※2)
※1 幽鬼は生死を確認していない。
※2 本エピソードにおける序盤の視点人物。彼女の死までの経緯が、読者へのゲーム説明となっている。
余談
本ゲームにおける「垣根の向こうに別の風呂があることに気づかず手痛い目を見た」という経験は幽鬼のトラウマになっており、これ以来、ゲーム外でも露天風呂に入るときはまず垣根の向こうの安全を確認しないと落ちつかなくなった、という話が書店特典SSにて語られている。
また、描かれたシーンでは垣根の向こうは単なる壁だったが、たとえ男湯でも構わず確認している、ともとれる述懐がある。