データ
タイプ | 脱出型 |
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プレイヤーの数 | 50人 |
衣装 | 体操服 |
期間 | 半日程度と思われるが詳細不明 |
ルール説明 | 無し |
主なプレイヤー
ゲーム内容(ネタバレ注意)
いくつかのアスレチック種目を連続でクリアしていく脱出型のゲーム。
参加者全員が初参加者で構成されており、ゲーム名「メイデンレース」もそこから来ているものと思われる。
経過
主人公・幽鬼の初参加のゲームではあるが、視点人物は別のキャラであり、最後までそのままで進む、という珍しいエピソード。
第一の関門は「丸太渡り」であり、スタート地点から、無数に立てられた丸太を飛び移ってゴールを目指す。
下は剣山になっており、踏み外すと全身を串刺しにされて死亡する。
また、スタート地点は一定時間ごとに徐々に崩落して小さくなっていく上、足場である丸太も「誰かが一度でも着地すると、30秒後に爆破される」という仕掛けになっており、つまり覚悟を決めて先に渡った者ほど有利で、尻込みして後になるほど不利になる仕掛けである。
第二の関門は「網渡り」であり、第一と同じく地面は剣山、その上に帯状に渡された細長い網に、手足を使ってぶら下がって進んでいく。
ただし網は鉄条網で出来ているため、慎重に進まないと手足を切る仕掛けで、スピーディな踏破が難しい。
また、網のルートが三本しか無いため、先行したプレイヤーが詰まると後も渋滞する羽目になる。
第三の関門はジップラインで、これは人数分(50本)が用意されている代わり、幾つかはハズレのものとなっている。
ハズレのラインを選んでしまうと途中でロープが切れ、剣山の上に放り出される。
なお、この「ハズレ」は見た目で判別できない完全な運ゲーである。
第四はトランポリン、第五は平均台、第六は崖登り、第七は流れるプールとのことだが、これらはダイジェストで詳細には語られない。
第八の関門は第二に似た設定で、剣山の上に渡された三本のつり橋を選んで渡るもの。
ただし吊り橋はみるからにボロで耐久力に問題があり、渡った人数が増えるほど落ちる可能性が上がっていく。
最終関門は、ボールプールでの「鍵」探し。
ゴールの入口は15個あり、15本の鍵がボールに入ってプールに沈められている。鍵を見つけ、脱出できればクリア。
一つの出口からは一人しか出られないため、この時点までに何人生き残っていようとも、最終的に生き残れるのは15名までとなる。
そのためボールプールには武器なども沈んでおり、プレイヤー同士で直接的に争って鍵を奪い合うことになる。
本編においてはこの時点で22名が生き残っていたが、時間内に鍵を発見して脱出できたのは13名で、残りの9名は鍵を巡る争い、または鍵を発見できなかったことによる時間切れで死亡した。
結果
生存率
- 理論上の最大生存率: 15名(30.0%)
- 実際の生存率: 13名(26.0%)
生存者
- 幽鬼
- 雪名(生存するも、プレイヤー適性の無さを痛感して引退)
死亡者
- 花奏(第八関門にて、恐怖で動けなくなり他プレイヤーの障害となったところを幽鬼に排除され、死亡)
- 静久(最終関門にて、雪名との鍵の奪い合いに破れ、死亡)
余談
- プレイヤーたちのその後
他のエピソードなどでもみられる「初心者への洗礼」的なゲームであるが、そうしたゲームの中でもプレイヤー継続率が驚くべき低さだったとの事で、13名の生存者中、プレイヤーを続ける選択をしたのは幽鬼ただ一人だったことが語られている。
別の形で業界に残った者もいるものの、他はこれっきりデスゲーム業界とは縁を切った模様。
- ジップラインでの「運ゲー」
本作デスゲームにおけるトラップは基本的にプレイヤーの努力次第、つまり「知力や体力、駆け引き」で突破できる、競技性のあるものになっているが、メイデンレースにおける第三関門のジップラインは珍しく完全な運ゲーとなっている。
これは、普通だと継続参加してるプレイヤーについては観客からの「推し」の概念がある為、それが単なる運ゲーで死んでは盛り下がってしまうので不可だが、本ゲームは初参加者のみで構成されているため可であった、とも考えられる。
また本作デスゲームにつきまとう「オカルト的現象が実在してるとも取れる描写」からすると、初参加の時点で「もってない」プレイヤーを選別するための仕掛け、でもあるかも知れない。