さぁいれんとぉひぃるのぉ~うたぁ~ みんなでうたおぅぅ~ みんなで~ みんなで~ うぅたぁいま~しょおぅ~
概要
サイレントヒルシリーズには一部作品を除き「UFOエンディング」と呼ばれる恒例のギャグエンディングが存在する。
毎回ゲームの世界観を無視した笑劇の結末を迎えるのがこのエンディングであり、宇宙人が出てきてさらわれるのは序の口で、宇宙人と一緒に前作の主人公まで現れるというものまで存在した。
そして『サイレントヒル3』では更にハチャメチャな展開となっており、そのハチャメチャ具合をさらにハチャメチャにしたのがこの「サイレントヒルのうた」である。
メインボーカルは同シリーズの楽曲製作を担当していた山岡晃氏。
内容
あらすじ
エンディングのタイトルは「Revenge」。
ヘザーが自宅に戻るとハリーは死亡しておらず、それどころか宇宙人と前作のジェイムスと共に寛いでいた。それに特に言及することなくこれまでの経緯を説明するヘザー。
娘の身に何があったかを聞いたハリーはいつの間にかジェイムスが持ってきた木の板をキックで蹴り割りながら激怒し、UFO軍団を率いてサイレントヒルに総攻撃を仕掛け、瞬く間に壊滅させてしまうのだった。
歌詞
そしてUFOの怪光線で瓦礫と化したサイレントヒルをバックに「さあ良い子のみんな 集まれ~」とやや気の抜けた掛け声で曲が始まる。
歌い出しで「そろそろUFOエンディングとか飽きちゃってるんじゃないの〜?」とメタすぎる問いかけが出てくる(しかも複数飽きたという声が挙がる)うえ、みんなで歌おうと言っておきながら、直前にみんなは歌わなくていいと言われるなど、最初からすでにメチャクチャである。
曲の内容は、サイレントヒル3の登場人物について歌いあげるというものなのだが……。
- クローディア:怒ると怖いだけで優しいおばさんであり、お菓子とか買ってくれるしお年玉もくれる。
- ヴィンセント:わがままというだけで実際には優しく親思いであり、横断歩道ではおばあさんの手を引いてあげたりする。
- ダグラス:実は魚屋。なので朝は早いし磯の香りがする(一応探偵は副業という設定がある)。
- ヘザー:実は2児の母でバツイチであり、育児やパートなどで忙しく、挙句の果てはヤンママ呼ばわり(一応二度神をその身に宿しているため、完全に嘘とは言い切れないところはある)。なめんなよって感じぃ〜?
……と、全てではないにしろ情報に嘘が混ざっている。
そして歌い終わったタイミングで、突然サブマシンガンの掃射音とスタッフの断末魔が響いてエンディングは終わる。
余談
- このエンディングに至る条件は、「ヘザービームかセクシービームで一定数以上の敵を撃破、武器を装備せず自宅に戻る」というネタに振り切ったもの。
- そのヘザービーム並びにセクシービームだが、それぞれ「方向キー入りだと直線する反射球が『両眼』から発射される」「『変身コスチューム』を使用し、魔法少女『プリンセスハート』に変身する事で使用出来る」という内容からしてトンチキな代物。
- 所持・使用さえしていればいいので条件としては緩い。ただし、前の周回にて敵を通算で333体以上倒した場合に次回の周回からようやく使用可能になるのに加え、スタミナの消耗が激しい(加えて、ヘザービームの威力は高くはない)という制約があるので、実は発生の難易度は高い。
- 実は1作目から本作までのUFOエンディングは世界観が繋がっている。過去作の主人公が現れたりハリーがUFOを呼んだりできるのもこのため。
- 映画『サイレントヒル:リベレーションズ3D』公式サイトの「INTRODUCTION(作品情報)」のページで、右上にある5分タイマーが終わるまでそのまま放置すると「サイレントヒルのうた」の特別映像(映画のダイジェストシーンに独自にイラストを加えたもの)が流れ出す。本作が『3』を元にしているためだと思われる。
- 2012年に行われたjubeatを中心としたイベント「APPEND TRAVEL」にて、この曲を元ネタにしたと思しき「APPEND TRAVELのうた」が登場。
- 前回のAPPEND FESTIVALにてあった各機種サウンドディレクターが担当機種を紹介する動画に位置するものかと思われるが、ムービーのほうといえば公式の映像に出てはいつもはっちゃけるwacや明らかに隠す気がない満TAGはもちろんのこと、前年の紹介映像では比較的マトモだったL.E.D.やショッチョーまではじけている始末である。この宇宙に病院を立てよう。
- 次作『サイレントヒル4』ではUFOエンディングがない(それどころか類似したおふざけエンディングもない)ので、上記の「飽きた」発言が反映されたのか……と思いきや、各種アイテムの存在から元々作る予定があったらしいことが有志により確認されているためどうも違う様子。